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Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ) / ISBN・EAN: 9780141374185
感想・レビュー・書評
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Last Stop On Market Street
本書はそんな曲名のブルースのようだ。
この歌の歌い手はおばあちゃん。
おばあちゃんと幼い男の子CJが教会から出てくる。
「どうしてびしょぬれになってバスを待たなきゃいけないの?」
とCJはおばあちゃんに尋ねる。
「木たちも喉が渇いてるからだよ」
と理由にもならない返事をする。友達のColbyがお父さんの運転する車に乗って通り過ぎていく。
「おばあちゃん、どうしてぼくたちは車を持たないの?」
こんな調子でCJは、立て続けに質問をあびせる。
バスに乗ったら乗ったで、盲導犬を連れた目の見えない人が乗ってきたら、
「なんであの人は目が見えないの?」
「坊や、見えるってどういうことかわかってる?なかには耳で世界を見ている人もいるんだよ」
車内には他にも、びんに入った蝶をもった女性(!)、ギターのチューニングをする男性、タトゥーだらけの男性などが乗っている。
おばあちゃんは決して「貧しいから」とか「〜が欠けているから」という言い方はしない。CJがなんとなく不思議に思っているもの、不快に思っていることを、美や善きものに変えてしまうのだ。CJはまんまと気分が良くなってくる。
終点のバス停Market Streetで降りたあとも飽きずにCJは、「なんでこのへんはいっつもこんな汚いの?」
と訊く。
「ときには汚いものに囲まれてたほうが美しいものがいっそうよくわかるからさ」
このへんからおばあちゃんの返答がちょっと滑稽であやしくなってくる。
そして本書の良いところは、このおばあちゃんを美化しているようでしていないところだ。おばあちゃんの目的は、たとえ貧しくても誇りを持つよう教えること。
だから返答がちょっと見当はずれだったり、実はバスの車内でもけっこう押し付けがましかったりもする。そこもちゃんと描く。
だからCJが長じてこの経験を将来どう受け取るかはまだわからないということも示唆されている気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
YL1 語数757 2025.6.3★JUN
史上初めてニューベリー賞を受賞した絵本ということで借りてみました。
教会帰りの日曜日、 CJという少年 がおばあちゃんと二人で市バスに乗って、“マーケット通り“の終点に向かうお話です。最初CJは「なんで車がないの?」「どうして教会のあとに、わざわざこんなところへ行かなきゃいけないの?」と不満ばかりです。でも、おばあちゃんの話やバスの乗客とのふれあいを通して、少しずつ気持ちが変わっていきます。二人が着いた先は無料の食料配給所でした。おばあちゃんは、そこでボランティアをしていたのです。最後にCJは、「来てよかったな」とつぶやきます。
実は、最初はぜんぜん内容がわかりませんでした。主人公の名前が「CJ」なんて、アルファベット2文字で書かれていたので、半分くらい読み進めるまで、主人公の名前すらわからないほど理解できないレベルでした:大泣き: 本を写メしてはAIに聞いて、、、を繰り返して、なんとか理解できました。絵本が難しいというのを痛感した作品でした。
感動的な良い話というのは分かりましたが、なんだか日本の道徳の教科書みたいな感じだなと思いました。"
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