A Midnight Clear: More Family Christmas Stories

  • Puffin Books
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780142300374

感想・レビュー・書評

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  • 小生が読んだものは正確に言うと、同じ著者、同じ表紙の絵柄のSCHOLASTIC版, A Midnight Clear : Selected Family Christmas Storiesで、五つのストーリーが収められている。検索したがこちらの方は出て来ないので、Puffin版の所に書かせて頂く。
     
    五つのストーリーの内最初から四番目までは、稀人の訪れをきっかけにして、人間関係が回復されるというタイプで、その内三番目までは、最後のシーンにクリスマスの歌の合唱やら、ミサやら、キリスト生誕を再現した寸劇などが持って来られて大団円を迎えるという進行。人物の描写は巧みで良いのだが、最後の最後で大きなイベントで押し流される感じがして、少々戸惑った。四つ目は、クリスマスの夜の出来事ではあるが、ミサに与からなかった人のエピソードで、人と人の出会いをもう少しゆっくりと噛みしめることが出来る様な気がして、好ましかった。

    五つ目では、人間関係の回復といった人間の事情は主題からはずれ、クリスマスに子供たちが行う寸劇の場面で、思いもかけずクリスマスの本来の意味が、観衆や読者に示される。これは劇的で、なかなか巧みだと思った。

  • いやいや行ったガールスカウトの慰問先の老人ホームで、素敵な老女と出会い、励ますどころか励まされ、世代を超えた友情を育む少女の話。孤児の少女を引き取った冷たい叔母に仕える黒人男性が、少女と心を通わせていく話。教会の日曜学校で「貧しく身寄りのないお年寄りをクリスマス礼拝にさそおう」というプロジェクトがあり、まちがえてお金持ちのレディを誘ってしまった貧しい少年、しかし、本当に貧しかったのはレディの心の方だった、という話。等など、どれも泣けちゃいます。
    これらのエピソードは作者のご主人の教会のクリスマス礼拝で語られたそうです。
    大きな奇跡じゃない、登場人物の環境が劇的に良くなるわけでもない。でも心は愛で一杯、温かくなる、そんなお話。クリスマスには、そんな小さな奇跡が、いつもより起こりやすい、ということでしょうか。

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