The White Man's Burden: Why the West's Efforts to Aid the Rest Have Done So Much Ill and So Little Good

著者 :
  • Penguin Books
3.92
  • (3)
  • (6)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・洋書 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780143038825

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 大学院メディア・コミュニケーション研究院・青山和佳准教授おすすめ

    北大所蔵はこちら
    http://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/books-query?mode=2&code=21557177

  • ・政府が立てる計画ベースの発展アプローチは役に立たない。世の中を変えていくのは、5年計画を書くのに忙しい人ではなく、生活を少しでも良くしようと日々試行錯誤を重ねる、民間人たちである。

    ・国の経済発展度合は西欧諸国による殖民の歴史の長さに反比例する。当時の宗主国側の政府は何も知らない若手職員を植民地政府に赴任させるケースが多く、植民地化が途上国に進んだガバナンスを持ち込んだという主張は正しくない。

    ・国の経済発展度合は更に、IMFの支援時期の長さにも反比例する。
    つまり、国が発展するためには、当事国が自分の力で試行錯誤することが不可欠である。

    ・「国際開発」という業界にはアカウンタビリティが存在しない。各関連組織は、よく知りもしない分野でてきとーに仕事をして、惨憺たる結果を残しつつもそのまま存続している。これを是正するためには、各組織が得意分野を専門とし、それぞれ担当分野での結果に責任を持つ仕組みを作るべきである。また普通の市場で行われるように同じ分野を専門とする複数組織の間に競争を導入し、成果改善のインセンティブを作るべきである。

    【感想】

    上記のように要約してしまうと、筆者が「計画立てるのはダメ」と言っているように聞こえるかもしれないが、筆者のメッセージはそうではない。計画立てること自体は良いし、むしろ必要なのだが「計画書が全て」になっているところが、国際開発業界の問題なのだ。

    実際、世の中に計画書が増えすぎたため今度は「援助協調」という分野の仕事が生まれ、膨大な数の人たちが計画書を統合することに勤務時間を全てを費やしお給料をもらっている。はっきり言って、生産性の高い部類には入らない仕事と言ってしまって語弊はないだろう。

    美しい夢を紙に落とすのにまるまる1年かけてる暇があったら、さっさと明日の生活が良くなるように行動しなさい、というイースタリーの考え方が私は好きである。私は断然、サックスよりイースタリー派。

  • 思いっきり、Sachsさんに相対するような本。
    今の世の中、Plannerが援助を企画し実行する世の中で、それというのは現実のcontextなんかまったくわかっちゃいない、それでは援助は効果的な援助として機能しない、ということを各種国別経済データから論証することを試みた本。

    Planner的な立場で物事にあたるのではなく、常に現場で試行錯誤を繰り返して成功を収めていくSearcher的な立場で当たるべきだとEasterlyは主張する。現場重視の彼ならでは。

    確かに、Planばかりが先行して、それを達成することだけになっては本末転倒だろうし、国によってはその内容が見当はずれの目標となることもありうるだろう。ただ、個人的には、この本は、ちょっとPlannerの立場をただ悪く言いすぎなのでは?と思う。
    言っていることにはうなずくことも多々あるが、どちらにもいいところはあるのではないかなぁと思う次第。

    ちなみに彼は、Searcherたるべきと言う中で、すなわち、これをすれば効率の良い援助になる、その国のためになる、という定式的なモデルはないと述べている。

    また、現在の国際機関の合同の在り方は、説明責任をあいまいにしてしまっている、とも。そこも、市場の原理よろしく、皆が周りに必要性を判断されながら進む、試行錯誤型たるべきであるとする。

    これから中央寄りの立場に立ちうる場面で、常に忘れたくないなぁと思わされる内容であった。

  • 途上国の発展のために莫大な金を投じているにもかかわらず、成果を上げられない国連・世銀・他国際機構等を痛烈に批判した本著。著者は援助金の拡大が国際問題の解決のための一番の策だとするサックス氏とは対極に位置する人物。ただ闇雲に援助金をばら撒くのではなく、途上国の人達が本当に必要なものは何かを見極め、各国・各地域に合った対策を講じるべきだと熱弁する。悲観的であるがゆえの現実的な姿勢に、どこか楽観的過ぎる気がしたサックス氏よりも説得力を感じた。国際開発に興味がある人には必読の著。

  •  『エコノミスト南の貧困と闘う』に次ぐ第2弾ということで買ってみた。ゆっくり読んでいるうちに和訳本が出てしまった(涙)。援助というものの役割の限界を知れ、ということ。

  • The end of povertyと逆。
    Planners⇒Searchers
    今後の開発の考え方。

全6件中 1 - 6件を表示

The White Man's Burden: Why the West's Efforts to Aid the Rest Have Done So Much Ill and So Little Goodのその他の作品

William Easterlyの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ポール・コリアー
三島 由紀夫
アマルティア・セ...
ウィリアム・イー...
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする