Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness

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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 8580001056876

感想・レビュー・書評

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  • 大竹先生の著書からある程度の予備知識はあったが、Nudgeの定義が思っていたより広くて、逆にそのアイデアの特異性が薄れてしまうように感じた。
    Libertarian paternalismの本質は「企画者が意図した通りの行動を無意識に起こさせること」と理解した。カフェテリアのレイアウトを変えたり、確定拠出年金の申込書にデフォルト設定したりまでは良いが、従来我々がincentiveと呼んでいるものやcap&tradeまでNudgeと言うのはさすがに定義を広げ過ぎだと思う。
    もう一つ行動経済学に対する疑問は、コロナ対策を始め様々な政府系プロジェクトにこの分野の専門家が関与している割には、その成果が全く見えない事。そんなに有効な手法ならあちこちにNudgeを取り入れて社会をもっと良くできるはずなのだが、Stay Homeにしても何ら有効な対策が打たれていないように感じる。行動経済学に過大な期待を持つべきではなく、その効用は限定的だと思う。

  • コストをかけず、強制せずに、人々を良い方向に導く方法-"Nudge". 行動経済学の考え方をベースに、合理的ではない(Econではない)人間(Human)にどう働きかけるか、具体例を多く用いながら解説をしている。メインの具体例が貯蓄率や社会保障などアメリカ特有の話で若干イメージが湧きづらい点もあるが、文体は軽妙で読みやすかった。

  • Nudgeとは肘でつんつんツツクという意味の英単語
    従来の経済学で仮定されている完璧な「経済人」ではなく、愚かな間違いを度々おかす「人間Human」をデフォルトの設定などによりどうNudge=良い方向へ持っていくかについてかかれれている。
    元来自分は「経済人」の発想に懐疑的であり、前半の社会心理学的な部分は非常に面白いが、第二部に入り、保険や年金の話になってくると、無理やり話をNudgeに適合させているような感じをうける。そして退屈。

  •  Thaler教授とSustein教授の新著、Nudge は行動経済学から規制の仕組みを提案している。規制によって行為そのものを禁止するのではなく、人々に非合理な行動をとらせないように、行動経済学の知見を生かして、情報の提供の仕方やデフォールトの設定について規制をすることを提唱している。消費者行政の在り方を考える上でも有益だし、企業の現場でも様々なミスを防ぐ仕組みを考えるヒントに溢れている。(大竹文雄ブログ:2008/5/7)
    セイラー教授とサンスティーン教授の”Nudge”の翻訳が『実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択』というタイトルで出版されている。行動経済学を勉強してみたいという人が多い。以前、このブログでも行動経済学を勉強するための本のリストを紹介した。その時、「応用力をつける」ための本として、推薦していたのが、この本の原書だった。環境対策、ダイエット、禁煙など、本当はこうしたいと思っていても、ついできないことが多い。この本を読めば、その解決方法のヒントがもらえるだろう。人々の自由意思を尊重しながら、本人にも社会にも”望ましい行動”を人々にとらせていくというのは、政策的にも重要だろう。(大竹文雄ブログ:2009/8/2)

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