Very Far Away from Anywhere Else

著者 :
  • HMH Books for Young Readers
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780152052089

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  • ○あらすじ
    昔から周囲に馴染めず、
    科学者になるという夢を持ちながらも両親に話せない、
    一人悩みを抱え、どうして良いのか分からず、
    毎日を悶々と過ごしていた17歳のOwen。
    そんな彼が、ある日初めて自分の気持ちを理解してくれる友達、
    Natalieとの出会います。
    二人は、互いの胸の内を話すようになるのですが…。
    (あらすじは参考程度でお願いします。)

    ☆感想☆
    「ゲド戦記」で有名なUrsula K. Le Guinの作品です。
    ストーリーは、ファンタジーではなく、青春ものでした。

    孤独から逃げるため、
    何かに所属し、周囲に馴染もうと自我を捨て、
    “世間から望まれる自分”を演じるだけの人生に疑問を持ちながら、
    安心を求めて、どうにか皆に溶け込もうと努力してみたものの上手くいかず、
    だからと言って、本当の自分を曝け出すこともできない中途半端なOwen。
    “我が子も人並みに普通であってほしい”という気持ちから
    州立大への進学を望む両親に、自分はMITで行きたいと打ち明けられず、
    欲しくもなかった車を誕生日にプレゼントされても、
    本当の気持ちを表すことができません。

    そんな彼が出会った、本音を語り合える友達のNatalie。
    彼女もOwenと同じく周りに馴染めないという悩みを抱えつつも、
    それを認め、音楽の道に進むという自分の夢を叶えるために
    計画を立て、着実に前に進んでいます。

    色々な話をし、仲良くなっていく二人でしたが、
    Owenが、自分が一番嫌っている“他人の物差し”で二人の関係をはかり、
    恋愛を持ち込んだことから、二人の間に亀裂が入ってしまいます。

    なんか、上手くまとめられないのが悔しいんですが(苦笑
    本当の自分でいることに誇りを持てないOwenの悩みを通じて、
    人としての生き方や、前進していく方法を学んだような気がしました。
    ストーリーはシンプルで、英語的にも難しくはありませんが、
    内容が複雑(?)なので、噛み砕いて理解するまでに時間がかかりました。
    今でも理解しきれていない部分が多いですが、読んで良かったです。

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