Very Far Away from Anywhere Else
- HMH Books for Young Readers (2004年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9780152052089
感想・レビュー・書評
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○あらすじ
昔から周囲に馴染めず、
科学者になるという夢を持ちながらも両親に話せない、
一人悩みを抱え、どうして良いのか分からず、
毎日を悶々と過ごしていた17歳のOwen。
そんな彼が、ある日初めて自分の気持ちを理解してくれる友達、
Natalieとの出会います。
二人は、互いの胸の内を話すようになるのですが…。
(あらすじは参考程度でお願いします。)
☆感想☆
「ゲド戦記」で有名なUrsula K. Le Guinの作品です。
ストーリーは、ファンタジーではなく、青春ものでした。
孤独から逃げるため、
何かに所属し、周囲に馴染もうと自我を捨て、
“世間から望まれる自分”を演じるだけの人生に疑問を持ちながら、
安心を求めて、どうにか皆に溶け込もうと努力してみたものの上手くいかず、
だからと言って、本当の自分を曝け出すこともできない中途半端なOwen。
“我が子も人並みに普通であってほしい”という気持ちから
州立大への進学を望む両親に、自分はMITで行きたいと打ち明けられず、
欲しくもなかった車を誕生日にプレゼントされても、
本当の気持ちを表すことができません。
そんな彼が出会った、本音を語り合える友達のNatalie。
彼女もOwenと同じく周りに馴染めないという悩みを抱えつつも、
それを認め、音楽の道に進むという自分の夢を叶えるために
計画を立て、着実に前に進んでいます。
色々な話をし、仲良くなっていく二人でしたが、
Owenが、自分が一番嫌っている“他人の物差し”で二人の関係をはかり、
恋愛を持ち込んだことから、二人の間に亀裂が入ってしまいます。
なんか、上手くまとめられないのが悔しいんですが(苦笑
本当の自分でいることに誇りを持てないOwenの悩みを通じて、
人としての生き方や、前進していく方法を学んだような気がしました。
ストーリーはシンプルで、英語的にも難しくはありませんが、
内容が複雑(?)なので、噛み砕いて理解するまでに時間がかかりました。
今でも理解しきれていない部分が多いですが、読んで良かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示