- Amazon.co.jp ・洋書 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9780156027328
感想・レビュー・書評
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虎と一緒に漂流した少年の物語。
インドからカナダへ行く途中。
最後がもやもや。
まだ何だかスッキリしない。
恐ろしい物語。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2002年にブッカー賞を取った少しあとに、読めるかどうかを考えずに速攻で買った本。昨年、映画化された(今月に日本公開)と知って驚き、ちょっと思い出したので。
インドで動物園を経営する一家が、貨物船でカナダへ移住しようとするエピソードから、話が始まる。しかもこの船がすかさず難破してしまう。そして、この一家の少年と仲間たちが救命ボートに残ってしまう。この「仲間たち」が強烈。寝食を共にしたとはいえ、シマウマとベンガルトラほか少々のアニマルたちなのだから…デンジャラス要素を最初からぶち込み、何とも飛ばす設定よのう。
少年がドリトル先生のようなスキルを持っていたら、これは動物たちと仲良くなって、ハッピーエンドで即終了!なのだが、そうは言っても相手はワイルドライフである。ご家族から猛獣使いの技を伝授されているわけでもなく、カエル・蛇・ナメクジの三すくみ状態のような、あわや均衡が破れそうな漂流が延々と続く。でも自然の摂理はシビアで、起こった数々の事件の描写も結構スプラッターだった記憶があるから、ディープインパクトなはずなんですけど…うーん、トータルでいろいろ印象が薄い。終盤、突然ハナモゲラ展開(ただし私の中で)になるし、ある時点で「えっ、そんなんですか?」とぶった切りになるし。
ペーパーバックは私には、常に問題集を読むような感覚の完全アウェイなので、大まかな流れはわかったものの、日本の小説を読むように、細部を楽しむことはできなかったし、今でもできていないんだと思う。ジョークやユーモア、皮肉といった面白い部分をくそまじめに取ったりしたのかもしれない。あるいは、「こんなん、1日も生きてられませんがな!」と思いこむほど頭が固いのかもしれないし、心の底でドリトル先生的展開を望んでいたのかもしれないし…いやあ、正直な話、今でもちょっとわからないのです。邦訳を読めば、「うひゃあ、面白い!」と評価がひっくり返るのかもしれませんけど、今の時点では極私的にこの☆の数です。ごめんくださりませ。 -
ブッカー賞受賞作ということで興味を持って読み始めたが、主人公のインドでの生活から始まり、おとぎ話のような漂流生活が非常にスローペースで綴られており、最初は読み続けるのに苦労した。最後の展開には驚かされ、考えさせられたが、「神を信じるようになる」話かどうかは???でも、面白かった。
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内容はともかく、すごくゆったりしたペースの本でした。カバーにもタイムズのレビューアーが書いたように、(この感じを伝える訳は考えても見つからなかったのでそのまま英語で抜粋しますが) it made me believe in the power of fiction.でもしっかりした結末がないと嫌っていう人には少しおすすめしないかもしれません。私的に、この考えさせられるようなエンディングは、ストーリーにすごく適してたと思ったんですが、同時にちょっともやもやもしました。きっとそれは、自分がハッピーエンドを予期していたからで、決してハッピーエンドではないとはいえないところがまたなんとも考えさせられます。あと主人公の宗教観がすごく素敵でした。マルチカルチャリズムが指示されているこの世の中にマルチリリジュン的な要素があってもいいじゃないかという思いがいっそう強まります。自分の中でこの本は、動物と人間の関係、人間と人間の関係、倫理観、宗教観、単なる人間観、そして孤独、人生、生死観など、幅広いトピックスについてだったと思いました。すごく読みごたえのある本です。
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トラと一緒に漂流する男の子のお話。何度も読みたい作品です。
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This book was born as I was hungry.
感想:http://tomtomcom.blog73.fc2.com/blog-entry-388.html -
I read this book at school but it was very intersting and unforgettable. A boy who was left behind in the middle of Pacific with 4 animals.
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最後のドンデンにやられます。
自分が漂流したら役に立ちそうなネタがいっぱい!(漂流したくないけど)
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