Time Traveler's Wife (Harvest Book)
- Mariner Books (2004年7月5日発売)


- Amazon.co.jp ・洋書 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9780224072373
感想・レビュー・書評
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映画化もしましたね。
映画も良かったですが、ストーリーを表面的になぞっただけで終わってしまった感があるので。原作のほうが内容ももっと複雑でドラマティックで断然面白いです。最後のシーンも、本当に涙涙です。最高の作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何年か前からBook StoreのReviewを見て気にはなっていたけど、結構分厚いので遠慮していたけど読書の秋に1冊(本当はセールでたったの$5だったからだけど。笑)
タイムトラベラーとその妻の話だからSFっぽいのかな?と思ったらそんなことなく。一生一人の人を愛せる人生っていいねーと思いつつ自分の隣の人と見比べてみたり。 -
skillfully crafted, amazingly fun reading!
意図せず時空を旅行してしまうtime traveler、図書館司書のヘンリーはアーティストであるクレアに出会う。現時間で出会うのはクレアが20歳、ヘンリーが28歳の時である。物語は時間軸が記されたヘンリーとクレアの語りのみで構成される。「untraditional」なラブストーリーとしての二人の恋愛が前面にうたわれているが、それだけに終わるのはとてももったいない作品だ。もちろんSFとしての「time travel」はそれのみで読んでもかなりの醍醐味(time travelの方法、詳細、要因、治療(?)法 etc.)である。何よりも作者の、構成力と人物描写、その中に人生、恋愛、友情、科学技術、家族、生と死、絶望と希望という人間の普遍のテーマへの細やかなまなざしには脱帽だ。
読み進むうち、1つの出来事が人物により2面性を与えられより鮮やかに読者の目に見えてくる、1つの謎は別の視点で解かれ(あるいは読者の想像力のため解かれないままでちゃんと残してあり)、二人の周りを固める人物もとても魅力的だ。ちりばめられる美しい詩や芸術・文学・音楽の記述も素敵なスパイス。(Audrey NiffeneggerがColumbia College Chicago Center for Book and Paper ArtsのM.F.A.プログラム教授。なるほど!)
巻末の「Reading Group Guide」グループでのディスカッションにはとても興味深いし、自分で各16のポイントを頭に入れつつ再読するのも面白いだろう。
AudreyNiffeneggerの作品





