Dublin People (Oxford Bookworms Library)
- Oxford University Press (2000年8月1日発売)


- Amazon.co.jp ・洋書 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9780194230841
感想・レビュー・書評
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まさか、OBW6が読めるようになるなんて…
多読を始めた頃には、OBW2のオレンジ色にビビったり(苦笑)、
OBW4に苦手意識を感じたり…このGRとは色々ありましたっけw
図書館で見かけたので、借りてきてみたんですが、
あまり期待してなかったんですよね…実は(失礼;
でも、その予想に反して、なかなか良かったですw
タイトルに“Short Stories”と書かれているように、二作品が収録されていて、
どちらも、アイルランド・ダブリンに住む人々の日常生活や
人々の情景を扱っています。
一つ目の主人公は、
田舎から仕事のため都会のダブリンに出てきたJo。
知り合いが誰もいない都会でやっと見つけたフラットを、
NessaとPaulineという女性とシェアすることになります。
新しい友達もできて、充実した生活ができると期待していた彼女でしたが、
その期待に反して、今まで以上に独りで過ごすことが多くなり、孤独を感じます。
気持ちを切り替えて、立ち寄ったパブで二人の酔っ払いに出会い、
なぜか「一人暮らしをしている!」と自慢気に話してしまった彼女は、
真夜中にその二人をフラットに呼ぶことになってしまいます…。
二つ目は、
病院でアルコール中毒者のセラピーを受けたGerryとその家族の物語。
かつては腕の良いカメラマンだったGerryは、
今後は一切、酒を断ち、迷惑をかけた妻や子供たちのために一からやり直そうと
頑張るのですが、長いブランクと自尊心から、なかなか仕事は見つかりません。
そんなGerryを信じながらも、溜まっていく請求書と借金に
妻のEmmaはある決断をします…。
どの作品も、どこでも見かけるような人々の状況や心情が
細かく描かれていて、読んでいて興味深かったです。
ただ、どうも「これで終わり?」っていうラストだったのが…;
二つの話が最後に絡まっていくのかと思ったら、
そんなこともなく…;
ちょっと、不満の残るお話でした(苦笑詳細をみるコメント0件をすべて表示
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