The Tyranny of Merit: What’s Become of the Common Good?
- Allen Lane (2020年9月10日発売)


- Amazon.co.jp ・洋書 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9780241407592
感想・レビュー・書評
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たしかに、努力してそのことがしっかりと評価される社会が必要だと思う。しかし、本書では、こうした能力主義が行き過ぎた結果、現在のアメリカの分断を生んでいるということが説得力をもって説明されている。
能力主義の恩恵を受けている人たちからすれば、能力主義こそが平等な仕組みであり、成功していない人は努力が足りないのだということになってしまう。。。能力主義の欠陥に気が付きにくく、むしろ能力主義を強化することによって分断を広げてしまう。世の中の仕組みについて、新たな認識や考えるきっかけを与えてくれる本だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Meritocracy(実力主義)が社会・政治に与える弊害について多角的に考察した書。格差がある社会ほど大学入試の競争が厳しい、と言う分析があって、日本に照らすと正しくないのではないか、と思ったら、日本が大学入試の競争が厳しくない国に分類されていた(正しいのかはわからない)。実力主義がトランプを生み出した、と言う考え方はわかりやすかった。一方で解決策(大学入試の「抽選」化や仕事からの所得ではなく金融取引や消費に対する課税など)は、言いたいことは分かったが、Meritocracy以外の影響がどうなのかも含めて、正しいのかはよくわからない。
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