- Amazon.co.jp ・洋書 (768ページ)
- / ISBN・EAN: 9780241491515
感想・レビュー・書評
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オバマ元大統領の第1期当選前から大統領在任期間中について、リーマンショック・国際問題・人種問題・家庭など様々な側面に関して記した自伝。
途中違う本を読んでから戻ると、
この本の内容の濃密さと文章のうまさに改めて気づく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オバマ大統領一期目を中心とした回顧録。
リーマンショック後の金融改革(ドットフランク)、”オバマケア”法案制定等の内政については、如何に法案を議会を通していくかのせめぎ合いについて詳しく触れられており興味深い。
一方、大統領の持ち味は、やはり外交にあり、各国の要人や外交の駆け引きなど裏舞台を知ることは当時の国際状況を理解する上でも貴重な情報。
本著では、アラブの春、イラク、アフガニスタン問題、中東問題(イスラエル、パレスチナ)と、当時は、ブッシュ政権時代の不信、負債を回復するのに苦心している様子が手に取るようにわかる。
最後の章でビンラディン暗殺に触れており、本人としても政権最大の外交の成果として捉えているのだろう。
取り得る作戦について政権内でも意見が分かれ、その決断に至る経緯を知るのも興味深い。
オバマ大統領の手腕は、第一期目の中間選挙で大敗してから、思うように法案を通過させることができず、十分に果たすことができなかったと思う。
Tea Partyの出現等、共和党がポピュリスト党に変わっていく過程については、もう少し触れて欲しかったが、次巻なのだろうか。
間違いなく、政治の分断はオバマ政権時代に醸成されたわけで、そのあたりの背景、状況等について彼自身のインサイトを、是非、触れて欲しい。
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