The Road: Pulitzer Prize Winner (Vintage International)

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  • Amazon.co.jp ・洋書 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780307387899

感想・レビュー・書評

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  • 淡々とした文章の中でも、ぎりぎりまで「生きる」と言う熱望が伝わってくるようだ。
    登場人物は主人公の父と子の他、少数しかいないが、最後まで飽きることは無い。
    かえって孤独感・恐怖感が強まったと思う。
    初めから終りまで、絶望感、空腹感、疲労困憊の体と心を引きずっても、息子を「希望」という地へ導いて行きたいという父の愛が苦しいほどだ。
    自分は死ぬと理解してからの父の行動は、全て息子に出来るだけ長く生き延びてほしいと言う願いであふれている。
    最後はやっぱりやるせなかった。
    映画も観てみたいが、観るのがちょっと怖い。

  • Great book, but very dark and depressing. Felt like it was raining all the time.

  • 淡々とした口調で語られる忍び寄る死、横暴、残虐、恐怖そして不安。全体的に感じられるモノクロームな雰囲気がすごくいい。

  • 登場人物に名前がない、会話がかぎかっこに入っていない、固有名詞の徹底した排除などスタイルからみても背景説明の排除といったプロットからみてもぎりぎりまで装飾を取り払った野心作。聖書、神話を読んでいるような気持ちになった。作者が自分への挑戦として書いたのではないかとも思われる。過剰なもの、情報にあふれた現在であるからこそ、こうした問題提議としてミニマリスティックなアプローチがすばらしい。carry the fireという謎めいたフレーズが詩の一節のように強烈。

  • 国土が荒廃した後のお話。怖かった。
    ストーリーを通してとても暗いテンションで、色でいったら黒か灰色。
    でもどうにかして生きようとする父と子。二人の強い愛に泣かされました。

    一見何の望みもない平坦で暗い話かと思うけど、実は、希望に満ちている話。だって、運よく食べ物を見つけたり道具を見つけたり、絶望のなかで、周りが死を選択していく中で、生き抜く術を発見していくのだもの。

    すべての人が理性を失っていく中で、唯一しっかりとしたものをもっているのが息子。父親はどれだけこの子に助けられたのだろう。この子の心は純粋でとてもきれい。誰かを助けてあげれば、その行いは自分に返ってくるんだね。

    正確な場所が書いてないのも、この本に区切りがないのも、ストーリーに没頭してしまう理由かな。

    でも、最後のシーンは期待はずれでした。
    男の子にはひとりで旅を続けてほしかった・・・。

    怖いけど、先が気になってしまう話。

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