Sarah's Key

  • St. Martin's Griffin
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本棚登録 : 32
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・洋書 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780312370848

感想・レビュー・書評

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  •  戦争中に他の国が犯した罪を非難することはありますが、自国が犯した罪を語り伝えることは少ないと思います。この本は、第二次世界大戦中にフランスがユダヤ人を強制収容所に集団連行した事実をアメリカ人ジャーナリストが明らかにしていく物語です。

     フランス人が、歴史的事実を忘れ去っているということは残念なことです。でも、フランスを責めるよりも、自分の国も似たような過ちをおかしていないか振り返り、同じことを繰り返さないようにすることが大事だと思います。

     サラが生きた1940年代と、主人公が生きている現代とを行き来しながら物語が進みます。どの時代のストーリーを読んでいても、登場人物の表情や、景色が鮮明にイメージすることができました。サラのおかげで、いろいろな人たちが結びついたこと知れば、サラはどれだけ喜ぶでしょうか。

  • 82,941 words

  • ある女性ジャーナリストが、フランスで起きたホロコーストを背景に、収容所から逃げてきたユダヤ人少女の軌跡を追う物語。目を覆いたくなるような現実に直面しつつも夢中で読みました。

  • It is heartbreaking to feel the pain and guilt Sarah went through for so long. Remembering certain things in our past may be painful but it is important as well as impossible to forget. I pray that no one in this world has to go through what Sarah has.

  • 最後のSarahの手紙はもうタオルを手に読みました so poignant! これほど深い悲しみを胸に生きていく少女の人生に涙なしには読めませんでした。ひとそれぞれの悲しみがあるけれど、それはその人にしかわからない悲しみ。大きくても、小さくても。でもそれを背負って生きていく。この本からもその重みを学んだひとときでした。この本のヒロインSarahにとっては封筒の中にそっとしまわれた一つの鍵。大切な大切な命の鍵だったんですね。レストランで読むんはなかった。でもそうじゃなかったら、その部分はもっと号泣していたと思います。

    ホロコースト関連のお話は「The Book Thief」以来ですが、これもフィクションといえども胸につきささるお話です。また知らない史実を学べました。

    内容は現代と過去を行き来するので、特にアメリカがロケーションになると少しドライな感じがします。そうやってわざとコントラストを明確にしているのかもしれません。まあ、最終的にもう一人の主人公Juliaが二人の子持ちでシングルマザーでマンハッタンのアパートに住めて、仕事もあるなんて設定は私にはちょっと現実離れしていないでもないんですが、まあそれはいいか。現代の部分がこの悲しいお話の読了感をちょっとさわやかにもしてますしね。

  • 1942年パリから物語は始まる。
    10歳のサラは、ある夜突然家にやってきた警察に
    家族と一緒に連行させられる。
    すぐに迎えに行くからと見つからないように、
    幼い弟を秘密の隠れ場所に隠したサラ。
    しかし彼女は、その後ユダヤ人収容所へと連れて行かれて……。

    それと並んで進んで行くのが主人公ジュリアの話。
    時は2002年のパリ。
    アメリカ人向けの新聞でジャーナリストとして働くジュリアは、
    ドイツ占領下時のフランスでのユダヤ人一斉検挙について調べ始める。
    そうしているうちに、ジュリアはある少女、サラの話にたどり着く。

    60年の時を経てリンクしていく。

    サラの目から書かれたユダヤ人一斉検挙の話は胸を抉られる。
    そのサラの話と、サラの秘密が明かされるまで。
    そして、そのサラの秘密とジュリアの家族とのリンク。
    そこが明かされるまでは、一気に呑み込まれた。

    そこまではよかったのだけれども正直後半はがっかり。
    勿体ないという気持ちが大きくなってしまった。
    後半ジュリアの結婚生活の亀裂、
    家族と焦点が当てられて行くのだけれども
    今までの盛り上がりは何処へやら…という感じで。


    同じように時代を経て物語がリンクしていく話で、
    ホロコーストをメインとした話では以前読んだ
    [Those Who Save Us]の方が良かった。

    でも、この物語の軸になっているVel' d'Hiv'(ユダヤ人一斉検挙)。
    ドイツ占領下であったとはいえ、行ったのはフランス警察。
    10,000人のユダヤ人が連行され、
    そのうちの4000人もが子ども達だったという。
    その事実は長いこと隠されてきた。
    フランスが抱えている闇。
    このことについては知らなかったので
    歴史的事実を知る上では勉強になった。

    いつの時代にも闇は潜んでいる。
    私たちは忘れてはいけないのだ。

    翻訳本もあるようなので、興味のある人は是非。

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