False Impression

著者 : Jeffrey Archer
  • St Martins Pr (2006年11月28日発売)
3.25
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780312939779

False Impressionの感想・レビュー・書評

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  • 主人公アンナは画商の若い女性で、WTCビル内にたまたまいた時に9/11の同時多発テロに巻き込まれる。時を同じくして彼女は自分のボス(ルーマニアから亡命してきた大富豪)が色々悪事を働いていた事を知り、自分はテロで死んだことにして、それを隠れ蓑にしてボスが不法に入手したゴッホの絵を騙して奪い取り、それを元のオーナーに返そうとして奮闘する話。
    話のテンポは悪くないが、いかんせんストーリー展開が強引過ぎ。
    また、話の中で後半、主人公が東京に行く場面での話があるが、細かい部分・設定があり得ないようなめちゃくちゃになっている箇所が散見し、ろくにリサーチをしなかった事がバレバレである。(首都高速が片側4車線だったり、タクシー運転手が皆英語を喋っていたり、米ドルで買い物ができちゃったり、などなど)読者をなめんなよっ!と言いたい。
    Jeffrey Archerは作家として有名っつー事で今回読んでみたが、二度と彼の本は読まないッス。

  • <07/4/4〜26>画を巡るミステリというと『ダ・ヴィンチ・コード』を思い浮かべますが、『ダ・ヴィンチ・コード』が絵画自身とその背景に潜む謎を核としたミステリだったのに対し、こちらはゴッホの名画を巡る争奪戦がテーマです◆さすがアーチャーで、あの9・11も借景として取り入れながら、主人公にサザビーズを辞めたばかりの若き女性美術コンサルタントを、悪役に「こんなあくどい奴いる?」と思うくらいの悪徳銀行家を、脇役に将来を嘱望される優秀なFBI捜査官を据え、ノンストップのアクション・サスペンスに仕立て上げています◆・・・・と、通り一辺のほめ言葉になっているのは、最後まで面白く読めながら物足りなさも残るから◆物足りなさの第一は悪役のリアリティのなさ。仮にも銀行家として名を成していながらいくらなんでもここまでやるやつはいねえだろーと突っ込みたくなります。しかも、それだけのワルでありながら意外に間抜けで簡単に主人公に出し抜かれるのはいかがなものでしょう。加えて、FBI捜査官も「優秀」という割には間抜けでそれも興ざめです◆『ダ・ヴィンチ・コード』と違い、せっかくのゴッホの名画が単なる道具にしかなっていないのも物足りなく感じられます。これを他の名画、例えばドガの『踊り子』にそのまま差し替えても何の違和感もないでしょう◆また、ミステリとしての「何だろ、何だろ?」という謎に乏しいのにもミステリファンとしては物足りなさを覚えます◆とはいえ、最初から最後までサスペンスが途切れることなく、さっくりと読み通せるのは、さすがアーチャーでしょうか◆そして、日本人としは読みどころがもうひとつ。日本人が極めて重要な役で出てきます。それも相当にカッコいい役回りで。『ラストサムライ』の渡辺謙にも負けないくらい
    水際立った活躍をします。彼および日本に対するアーチャーの描写は、ステロタイプな
    ところがないでもありませんが、昔の小説や映画のようなおかしな描写はほとんどなく、
    登場する街や人物の描写も自然かつ正確、しかも好意的なので日本人としては好感度大です。

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