The Historian

著者 :
  • Back Bay Books
3.44
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本棚登録 : 23
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780316154543

感想・レビュー・書評

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  • トワイライトシリーズで物足りない人は、こっちの方が読み応えあると思う。バンパイアに関する各国の伝承なんかも細かく載ってて、よく調べたなーと思います。
    面白かったよ。

  • 本のタイトル通り、まさに半分歴史書です。ビザンチン帝国の歴史の記述の合間にドラキュラストーリーが見えかくれするといった感じです。ドラキュラが実は熱烈な古文書収集家だった…というシナリオは納得が行かないのですが、普段はあまり興味のない東欧についでたくさん学ばせてくれたので良しとしましょう。

  • 世界的なベストセラーで、ポスト・ダヴィンチ・コードという宣伝だったので、多少突っ込みどころはあっても問答無用で楽しませてくれるような小説を想像していました。
    さらに、先日読んだ”Possession”の表紙に推薦文を寄せていたので、エンタメとはいえ、結構読ませる文章を書く人なのかな?なんて期待もしていました。

    期待しすぎました…。

    内容はドラキュラの話。主人公の女性が、10代だった1970年代を振り返り、その父親は1950年代のことを語り、父親の恩師が1930年代に書いた手紙が残っている、という風に、過去を振り返り手紙や文書を読みながら謎に迫る構成は、確かにちょっとPossessionとかぶるものがあります。

    デビュー作だからかもしれませんが、リズムが悪すぎ。Possessionと違って、細部こそが美しいような文章力はないので、ここはエンタメに徹して、あちこちバッサリ編集して読みやすくすべきでした。父親の手紙のクライマックスのあとに本編のクライマックスが来るのですが、本編の方があっさりしていて尻すぼみ。メタフィクション的仕掛けもちょっと取ってつけたようだし。正直、もうちょっと丁寧に編集したら面白くなったんじゃないかと思うと残念。

    ドラキュラもさっぱり怖くないし…。父親にしても恩師にしてもすごく優秀な歴史家の設定なのに頭のいい人の魅力が全然感じられないのもつらいところ。イギリス出身の恩師が、まるっきりアメリカ人にしか思えないのもなあ。

    トルコやハンガリー、ルーマニア、ブルガリアが舞台になるんですが、政治的に正しく書こうという意識は感じられるのに、結局アメリカ人はトルコも東欧もなめてるんだなというのが透けて見える(たぶん無自覚)のも微妙でした。

    ダヴィンチ的ジェットコースターだったら、こういうアラも目立たなかったのかもしれないと思うんですよね。
    映画化されるそうですが、まあ2時間に縮めたら面白いかも…?

    なんだかんだ最後まで読めたし、もっとつまらない小説を読んだこともいくらでもありますが、前評判で期待していたのが悲しいところ。☆2つでもいいんだけど、出てくる人のほとんどが無類の本好きであるところに共感したのでおまけで☆3つ。

  • 大好きな吸血鬼物。読んでいると色んな所を旅した気分になれますよ♪

  • とてもストーリーが濃厚で、リッチでした。さすが何年もかかって書かれた小説って感じです。キャラクターたちがみんな天才的に頭がよくて、読んでいて自分も頭のよくなった気分でした。一人ひとりのキャラクターのバックラウンドも丁寧に書かれていて、それがだんだん複雑に絡み合ってきます。しかもドラキュラという興味深いテーマにドキドキさせっられながら、ぐいぐい引き込まれる。

  • 外交官を父に持つ少女は、ある日父の書斎から手紙の束を見つける。
    それは「不幸なる私の継承者へ」という書き出しで始まっていた……

    オカルトホラーミステリー東ヨーロッパを飛び回っちゃうよという内容です。
    International Bestsellerとある通り確かに面白いけど、面白いけど、
    でもそれほど面白いわけじゃない……
    しかしLabyrinthよりは断然面白いです。
    こっち買っとけばよかった。

    話の緩急はどちらかというと全体に緩慢。
    主人公時間でも話は進んでいきますが、
    主に過去からの手紙や書き残しで話が進んでいくので
    どうしても緩慢になっちゃうのかな。
    読者としてはイライラするが。
    そのせいで投げ出したという友人もいるし。
    山場にくるとやっとこさ来たって感が否めない。

    そして辻褄が合わないとゆーか説明不足なところもいくつか。
    ハンガリーの秘密警察氏とブルガリアの政府役人は何が目的で主人公(の父)たちにつきまとうのか。
    最後まで読んでも全っ然わからんかった。
    私の読解力不足か?

    教会の建築用語をちゃんと知ってると、
    東欧のビザンチン建築の描写を楽しめるのだろーが、
    さらに言うなればコンスタンティノープルの歴史も詳しく知っておくとより一層楽しめます。
    すみません政経選択だったもんで……

    要は忍耐力と時間さえあれば読めるかなーって感じ。
    序盤と終盤は力が抜けていた印象を受けたが、
    中盤はどんどん進んでいくのが面白くて結構なスピードで読んでました。

    やっぱり娯楽小説にはスリルとスピードが大事だなぁとつくづく思う。

  • The story that follows is one I never intended to commit to paper.
    感想:http://tomtomcom.blog73.fc2.com/blog-entry-375.html

  • ドラキュラ伝説にまつわる話。
    親子三代に渡って時代を縦横無尽に飛び回る。
    歴史を知っていると,奥深く楽しめると思った。
    凄く長い。

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