Upheaval: Turning Points for Nations in Crisis

著者 :
  • Little, Brown and Company
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780316409131

感想・レビュー・書評

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  • ダイアモンド作品では駄作。それほど目新しい内容が無く繰り返しが多い。フィンランド、日本、アメリカ、インドネシア、チリ、ドイツ、オーストラリアの近代史を知るにはちょうど良い。
    個人に向き合う心理療法の手法を国家の危機に割り当てて考えて行く試み。
    この先、人口増に歯止めが掛からないと博士は思っている模様。アメリカ国内や、全世界で貧富の差が増加して反乱のリスクが高まっていると考えているようだが、貧富の差が拡大しているとしても、ボトムがベースアップしている事実が考慮されていない。
    アメリカは政治的妥協を受け付けない一極化に進んでいるなど、他国の国内事情は興味深い。投票率が低いなど日本と共通している部分もあり。貧困層の投票を困難にしている登録制度などは民主主義にとって汚点。
    勝てば官軍の認識がやはり欧米は強い模様。敗戦や被爆に関して被害者意識が日本人には強いとは思わないが、ドイツと日本のみにWW2の責任を押し付けるのは正義とは思えない。イタリアはどうなのか、列強の植民地化政策はどうなのか、そもそも古今東西侵略国家ロシアが極東を乱さなければ不要な戦争も起きなかったのでは。 ドイツは正しい歴史認識をし、周辺国の理解を得たと認識されているかもしれないが、財政危機のギリシアなどの国はそれを政治利用して賠償をさらに求める発言をしている。結局はイデオロギーの問題で、過去に倫理を求めるのではなく、現在においてこそモラルを持った行動をしないと相互の不信は拭えないのではないか。対外侵略的人権無視の巨大国家や、世界中で少女像を作って煽る民族国家に倫理や理性はあるのか。

  • ジャレド・ダイアモンドの最新作。

    危機にある国家がテーマ。明治維新の時期の日本も扱われている。

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