Naked Presenter, The: Delivering Powerful Presentations With or Without Slides (Voices That Matter)

著者 : GarrReynolds

• New Riders Press (2010年11月29日発売)

感想・レビュー・書評

[kurodamaさんの感想 · 2011年8月1日]

　裸のプレゼンター。ZENを取り入れたシンプルなプレゼン手法に非常に影響を受けたので、彼の著書を思わずシンガポールで手に取った。今、プレゼンと一言でいっても、すばらしいものをあまり見ていない。自分自身も、大勢の前でプレゼンする機会は結婚式のスピーチくらいなもの。でも、顧客との打ち合わせや、社内の報告でもプレゼンと同じ考え方でよい場合も多い。インパクトのあるところをプレゼンで述べ、細かい資料は別添する。最初と最後は非常に大事。特に、最後に「何か質問はありますか？なければこれで終わります」なんて、もっともつまらないと言う。その通りだなあと。そして、プレゼンはだれかを変えなければならない。その目的の為に、インパクトと工夫が必要だが、武士道や合気道などにヒントを得ているところが面白い。日本の文化である「頑張って」や「もったいない」など、他国には無いカルチャーをうまく利用すれば、より良い仕事ができるはず。英語で読む事で、客観的に日本の文化を見る事ができる。その点で、こうした日本文化を理解した上での本は有用だ。