Bootleg (PB)

著者 :
  • Macmillan Children's Books
4.03
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本棚登録 : 61
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780330415620

感想・レビュー・書評

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  • ○あらすじ
    The Good For You Partyが政権をとってから、
    「虫歯の原因」、「健康を害する」という理由で、
    チョコレートを始めとする甘いものが違法とされてしまいます。
    所持・飲食はもちろんのこと、製造・販売も禁止され、
    禁止令以前に所持していたものは、全て没収。
    もし見つかった場合には、禁固刑または再教育センターに送られて、
    二度と政府に逆らえないように洗脳されてしまいます。
    そんな中、チョコレート好きなSmudgerとHuntlyは、
    政府の目をかいくぐり、チョコレート製造・販売を始めるのですが…。
    (あらすじは参考程度でお願いします。)

    ☆感想☆
    やっと読み終わりました(ため息)
    最近読んだ本の中でも、特に読みにくかった一冊です;
    SSS書評では、YL4.0-5.0になっていますが…
    読めないことはないけれど、ページがちっとも進まないのが苦痛でした(苦笑

    最初から文句ばっかり並べましたが、
    ストーリーは面白い!っというか興味深かったです。
    設定は、「チョコレート禁止!」という、一見些細なことのように感じますが、
    こんな小さなことでも、人がどれだけ大きな幸せを失うのか、
    こんなに自由や権利を侵害されてしまうのかと思うと恐ろしかったです。

    題材が“チョコレート”っていうところが、
    老若男女、誰でも共感できるし、自由や権利の主張っていうのは、
    他人のものではなく、自分たちのものなんだと再認識させられる作品でした。

  • これはチョコレートの物語ではない、革命の物語である。

    なんておおげさに書きましたが、どっちとも言えます。

    児童書ので描くキーバ革命、ジャスミン革命、または映画独裁者のようなニュアンスもありつつ、ほんわかしたギャグ満載の物語とも言えます。

    冒険小説ですね。絶対ありえないと思いつつ、妙にリアルなシアラー節満載です。英語は文体は易しいですが、バカにできないのでそこそこの英語力があった方が良いと思います(ハリポタ1と同等程度かそれより単語は易しい)。

    でも勉強より完全に娯楽向きなので、英語学習の隙間時間に読むなんて方法が良いかと思います。

  • 2006年に読んだもの。
    この頃は児童文学あさってたわねー。

    アレックス・シアラーは訳書の「青空のむこう」を読んでいたので注目する作家の一人だった。あれが児童文学だったとは思えない。でも、シアラーのメッセージの送り先は子供たちであると強く感じた一冊だったと思う。
    そんな訳でシアラー原書第一弾!「Bootleg」こちらはジャケ買い(笑)「本日5時からチョコレートを禁止する」人生最後になるかもしれないチョコを片手に張り紙を見るハントリーとスマッジャー。二人は密売人として数々の困難に立ち向かう。こんな政府はありえないだろうと思いつつもページが進んだ。密売の現行犯を逮捕しようと合言葉を探ったり、弁当に甘いものが入っていないか厳しくチェックする政府の人間がいたり。思わず「だめ、早く逃げて!」とはらはらするシーンもあった。しかしせっかくの世界観が何だかあいまいだったと感じたので星4つ。こちらは金原瑞人さんが訳書を出されている「チョコレートアンダーグラウンド/求龍堂」

  • 禁酒法ならぬ禁チョコレート。
    それを破ろうってのが、二人の子供っていう発想が面白かった。
    甘いものまで取り締まろうって世界は怖いね。
    是も原文→訳文→原文に戻るを繰り返してなんとか読み終えた本。

  • 現在の与党であるGood For You党により、今日の午後5時以降、チョコレートをはじめとする甘いものがすべて禁止されることになった。国民に健康な生活をさせるべく、体にいい食べ物以外は禁じるというのだ。毎日チョコ警察がパトロールし、チョコ探知機でチョコレートを持っている者を摘発、逮捕してゆく。街中の店からどんどんお菓子がなくなってゆく。チョコ大好き少年のSmudgerとHuntlyにとって、非常に住みにくい世になってしまった。あることをきっかけに、彼らは正義の犯罪に手を染めることになる。のびのびとチョコレートが食べられる日は、果たしてまた来るのだろうか。

    この本を読んでいると、無性にチョコレートが食べたくなる。読者にもチョコが禁止されているような気がしてくるから。スーパーに行くと、たくさんの種類のチョコレートが並んでいるのを見て、「ああ、あたしって幸せだなぁ」などと、チョコ売り場でしみじみしてみたりする。そのくらい、独裁社会の怖さがいやというほど味わえる。

    しかし、だからこそうれしい気持ちが倍増する。友達どうしや親子間でなされる他愛無い会話が心にじんわり染み込んできて、すごくうれしかったり切なかったりして思わず涙が出てくる。人を信じる勇気、一歩を踏み出す勇気、不条理と戦う勇気……。本書は勇気の物語だと言ってもいい。こんなに感動できる本だとは思わなかった。読んでよかった。

    ちなみに、これを読めば選挙の大切さが実感でき、選挙のときにはしっかり選んで投票しなくちゃという気持ちになるに違いない。本書のようなことにならないよう、わたしたちもどんどん政治に参加しよう!(2005.3.9)

  • 本の表紙、そして大好きな作家さんの新作品に惹かれて買いました。
    チョコレート禁止法が出たら・・・というありえそうでありえないテーマを扱っていて凄く興味深かったです。
    必ず読み終わった後、チョコレートが食べたくなります^^

  • おもしろい。深く考える事も出来る本だけどあえて考えないで読むと単純に笑える。チョコ万歳!

  • アレックス・シアラーは訳書の「青空のむこう」を読んでいたので注目する作家の一人だった。あれが児童文学だったとは思えない。でも、シアラーのメッセージの送り先は子供たちであると強く感じた一冊だったと思う。
    そんな訳でシアラー原書第一弾!「Bootleg」こちらはジャケ買い(笑)「本日5時からチョコレートを禁止する」人生最後になるかもしれないチョコを片手に張り紙を見るハントリーとスマッジャー。二人は密売人として数々の困難に立ち向かう。こんな政府はありえないだろうと思いつつもページが進んだ。密売の現行犯を逮捕しようと合言葉を探ったり、弁当に甘いものが入っていないか厳しくチェックする政府の人間がいたり。思わず「だめ、早く逃げて!」とはらはらするシーンもあった。しかしせっかくの世界観が何だかあいまいだったと感じたので星4つ。こちらは金原瑞人さんが訳書を出されている「チョコレートアンダーグラウンド/求龍堂」

  • bootlegとは、密造のこと。この物語は、Good For You Partyという政党が独裁し、チョコレートや砂糖などを禁止してしまい、それに抗ってチョコレートを密造したり…というお話。物語の設定は荒唐無稽なのだが、一党独裁の恐怖が伝わってきたり、けっこう深いことも示唆していたような気がする。なかなか楽しめた。この作品はイギリスの児童書で、日本では「チョコレート・アンダーグラウンド」と翻訳されて出版されている。

  • チョコレート好きには表紙も中身もたまらない一冊。

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