- Amazon.co.jp ・洋書 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9780340994689
感想・レビュー・書評
-
卒業式の夜を一緒に過ごした、エマとデクスター。
彼らはいい友達関係を気づきながらも、全く異なった人生を送ります。
この本では何年かごとの彼らの生活を書いているので、書いていない部分のことを想像しながら読んでいくことになります。
ひねりのきいたラブストーリーでありながら、人生についても考えさせてくれる、すばらしい小説です。
主人公が私と同年代であることもあり、自分の若い頃のことも思い出してしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
David Nichollsの作品は処女作から読んでいたけれど、3作目のこの作品で大きく進化した気がします。UnderstudyとStarter for 10にも通じるユーモアセンスやウィットに富んだ会話はそのままに、20代や30代が抱える普遍的な問題やジレンマを本当に上手く書いています。
映画を先に観てしまっていたので、ストーリーラインは分かっていて、それでも、2人がすれ違う時期は読んでいて辛かったし、最後のドンデン返しは涙が止まらなかった。と同時に、映画ならではの解釈というか、映像にした方が効果的なシーンをさりげなく変えていて、映画もよくできていたのだなと再確認。
小説で読むと、Dexterの言葉にできない辛さがよく伝わってきました。Emmaほど言葉に長けていない分、自分の心情を正確に伝えることができなくて、それにもどかしい思いを抱えているところが秀逸でした。
ただのすれ違いの2人のラブストーリーと言ってしまえばそれまでなんですが、そしてあまりにも使い古された言い方になってしまいますが、1人では人生は生きていけないのだなとしみじみ思いました。必ず、自分という存在に関わる人間がいて、その人間たちが入れ替わり立ち代り、違う愛を注いでくれるのだなと思いました。個人的にはSylvieを嫌いになれなかったので、最後、彼女は彼女で幸せと向き合ってくれたようで嬉しかったです。
Emmaが魅力的です。ウィットに富んでいて、自己を卑下したり、頭の回転が速すぎてついつい自己批判に走ってしまったり。素直になれないところも、どんなに辛いことがあっても前を向いていく強さも、とても素敵でした。
大好きな作品です。 -
挫折した
-
男女の出会い別れを7月15日だけで描く。ストーリーは全く奇抜さがないのに、映画ではアン・ハサウェイのけなげさが光って、とても心を打つ。
-
「話の終わり方がひどい」っていうレビューを読んだことがあるから、大体最後にどんな展開になるのかってのは予測しながら読んだけど、自分的には別に嫌いな終わり方ではなかったかな。ただ、大学時代の時のEmmaとDexterの人生が、きっかり1年のスパンの日付毎に分けられたチャプターが進んでいくにつれて、立場が逆転していってる感じが面白かった。若い時の「これからの人生、自分は何がしたいのか…」っていう誰もが考える問いにこの2人も悩まされて、もがいて、それでも前に進んでいくのに共感。みんな不器用、なんですな。
-
大学の卒業式の夜、初めて夜を共にすごした2人の男女。
そこからのちの20年間、同じ日付に、彼らは何をし、どこにいるだろう?互いに何を思っているだろう?
毎年一日だけ、全く違う人生を送る親友以上恋人未満の二人の、22歳から42歳までを追う物語。
日本の少女漫画に首まで浸かって生きてきた人間としては、主人公二人の関係性とか展開自体にはあまり目新しいものは感じず。そしてラストはもうお約束すぎることにえええええと持ってるマグカップ落としそうに。
でも、構成がとても面白いし、何より主人公たちの関係を20年にわたりフォローすることで、読み終わった頃には長年の友人のような気がしてくるところが魅力。
私の場合主人公エマに感情移入してしまって、ほんと、その台詞には毎度心が痛みました。
bit preachy, but makes you wonder about your future self.
「あなたにとって大事な人は、すぐ横にいる」とか「いつもそこにいてくれる人をtake it for grantedに扱わず、大切にしなさい」とかいう使い古された説教臭いメッセージをひしひしと感じるものの、
実際40ぐらいになって自分の一番大事な人間関係振り返ったら、同じことを思うんかな。とも思った。
20年後、私は46歳。
20年さかのぼって、誰とまだ繋がってるだろうね。
大事な人と数年連れ添ってから読み返したら、また面白そうです。伴侶もちの人、是非どうぞ。
ちなみに、読み終わってから、題名の「ONEDAY」は、「ある日」なのか、「一日」なのか、「いつか」なのか、意味はどれなのか考えちゃいました。人によって印象違いそう。
映画化されるそうで・・・映像の方がしっくりきそうな気はします。期待。