- Amazon.co.jp ・洋書 (848ページ)
- / ISBN・EAN: 9780345479723
感想・レビュー・書評
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長い。面白くないこともない。
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John Irvingは個人的に思い入れのある作家さんです。
一時、ブンガクと呼ばれるものに嫌気がさしていた時期(10年近く)があって、それを破るきっかけになってくれた作家の一人がIrvingでした。
もともと映画版が大好きだった"The Hotel New Hampshire"、作者にとってもターニングポイントだったらしい"The World According to Garp"あたりが一番好きなんですが、ここ最近の作品は、「悪くはないけどそこまでよくもない」ように感じていました。
なので、この本も買うか悩んだんですが、「もうアーヴィングは読まなくていいかなと思ってたけど、これは面白かった」っていう書評を読んだので結局購入。
結論から言うと、読んでよかったけど、周りに勧めまくるほど良くはなかった。
もともと自伝的というか、自分の人生の中の大事な要素を小説に盛り込む方なんだと思うんですが、今回特にその傾向が強いらしく、ちょっとまとまりがなかったかな、っていう感じがします。
いや、面白くなかったのかって言われれば、面白かったんですけど、Irvingには過去にもっと心を揺さぶられたことがあるぞっていうか。
うーん、星3つよりはいいけど、4つをつけるのはちょっとおまけな感じ。
初めてIrvingを読むよ、っていう人には勧めないです。すでにファンな人向け。 -
3年越しで読んでます(爆)。読み飛ばすのがなんかもったいない、とてもリッチな文章。普段は単語調べないけど、そんなわけで珍しく調べています。
中身はアーヴィング節全開の、リアルでおかしくてちょっと悲しい人生の物語。
究極の女コマシのオルガン弾きを父に、彼に捨てられ悩める刺青師を母に持ち、知らぬ間に同じ道をたどる主人公ジャックはどんな青年になっていくのか…。楽しみで仕方ないですが、これからもゆっくり読んでいきます。