The Vanishing Half: Shortlisted for the Women's Prize 2021

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  • Dialogue Books
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780349701462

感想・レビュー・書評

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  • スゴくいい本です。いつもCIAとかのスパイものとか経済サスペンスまたは海辺のリゾートの雰囲気を楽しめる軽い感じの読物が好きでしたが今回は異なります。
    主人公はルイジアナ州の地図にも地名が載らないMallardという町に生まれた一卵性双子です。Mallardは肌の色の薄い黒人だけか住む町で肌の黒いよそ者の黒人とは付き合わず独特のコミュニティでした。そこに生まれたDesireeとStellaは金髪で色が白く美しいことで知られていました。Desireeは色の黒い黒人との間にアフリカからそのまま連れてきたような真っ黒な肌の色の娘Judeが生まれます。Desiree は彼女のカラードの母AdeleとMallardに暮らし続けます。一方Stellaは町を出て周りが彼女が黒人と気づかず白人と思っていることを知って白人として秘書の職を得てそのボスの白人と結婚します。彼との間には真っ白な娘のKennedyが生まれます。Stellaは自分が黒人であることを隠して生きることを選びDesireeとの連絡を断って白人として暮らします。Desireeの子のJudeは勉学とスポーツに励んで奨学金を得てUCLAのLAでメディカルスクールを目指します。一方のStellaの娘のKennedyは大学には興味がなく昼メロ女優や小舞台の女優として奔放に生きます。ひょんなきっかけからこの2人が出会いお互いの母親が姉妹であることを知るのです。Judeにはトランスジェンダーのボーイフレンドが居てKennedyには黒人のボーイフレンドがいたりします。ある時JudeがStellaの前に現れDesireeの娘であることを告げると真っ黒なJudeを見て困惑します。その後StellaはDesireeと再会しアルツハイマーを患った母のAdeleにも会うのですが2人の再会はこれが最後となってStellaはカリフォルニアに戻ります。
    最後はAdeleが亡くなりMallardのしがらみを解かれたDesireeが別の町で新たな人生をはじめるところが語られてEnd. 何が良い悪いという物語ではないのですが平和な日本に暮らしているとアメリカの社会的な差別の実際はわからないですね。いろいろ考えちゃいます。この本を読み終えて次に読む本を探していたら在日韓国人ファミリーの4世代の年代記『Pachinko』がアメリカでベストセラーになっていることを知りました。読んでみようかな、、アメリカ人は移民として差別・迫害に苦しんだ祖先の苦労を思うそうです。

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