- Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9780374334994
感想・レビュー・書評
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家族全員が満足に食べられるパンを買うお金はないけど、小さな部屋の壁いっぱいのサイズの地図は買える。
その夜はお腹をすかせて惨めな気持ちで眠ったけれど、時間が経ってみるとお父さんは正しい買い物をした。 -
YL 1.5 499語
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ユリ・シュルヴィッツの波乱に満ちた人生を寡聞にして知らなかった。戦火のポーランドを逃れ、ロシアや小アジアを転々とし、パリへ、そしてアメリカへ。
本作はそんな過酷な状況のなかでの1エピソードが元になっている。
少年と母親は食べ物がなくて飢えているのだけれど、市場にでかけた父親はある日、パンの代わりに大きな世界地図を1枚買って戻ってきた。それで少年はひどく腹を立てるのだが……
というところから始まる、いわば誤配が予期せぬ学びを生むという話。
すてきな話なんだけど、シュルヴィッツ氏のほかの傑作「よあけ」「ゆき」「あるげつようびのあさ」などと比べてしまうせいでどうも見劣りがする気がしてしまう。
たぶん、あまり事実は書かないほうがいいのだと思う。作者の人生を知ったところで、それは彼のフィクションにふんだんに滲みでているから。
例えば「よあけ」から滲み出るなんともいえないもの哀しさの理由を、知りたくなかったと思う自分もいる。 -
なけなしのお金でパンではなく地図を買ってきたお父さん。うらみつつも世界への興味をもち楽しみを見いだした
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戦争中、パンを買いに行ったお父さんは、代わりに大きな地図を買ってきました。それがすべての始まりだったのです・・・。夢がふくらむ一冊です。480wd
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◆
YL:2.0
語数:480
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