The Fool of the World and the Flying Ship: A Russian Tale
- Farrar Straus & Giroux (1987年4月1日発売)


- 本 ・洋書 (46ページ)
- / ISBN・EAN: 9780374424381
感想・レビュー・書評
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邦題『空とぶ船と世界一のばか』
ユリ・シュルヴィッツは絵の雰囲気を作品によって変える振れ幅が大きく、本作はロシアの説話の語り直しなだけあって、世界観や人物がとってもロシアっぽい!
また、児童文学作家アーサー・ランサムの軽妙な語り口が楽しい作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
英語版にはロシアの話って書いてあるけど、和訳の書影にはウクライナのお話って書いてある。どっちなんだろう。
さておき、本書の主人公は、小作人の3人息子の末っ子で世界一の愚か者。名前はない。終始そう呼ばれている。
ある時、ツァー(君主)が、空飛ぶ船を持ってきたものには娘と結婚させてやるとお触れをだす。
本書はいわば、この君主の出す愚かなお触れVS愚者たち、という様相をていする。
この主人公の愚者もまた、兄たちと同じように空飛ぶ船を探しに家を出る。そして道中で出会った老人の助言により、空飛ぶ船をやすやすと見つけてしまう。
ただし、道中に出会う旅人を必ず船に乗せるという条件付きで。
こうして愚者たちが次々と仲間に加わる。
そしてこのいろいろな愚者たちが協力しあい、ツァーが次々と出す愚かな難題をやすやすと解決してしまうというお話。
冒頭で、愚者は神に祝福されている旨が言明される。終盤、ツァーがいよいよ多くの兵を出して愚者たちを殺してしまおうとしたとき、一夜にして兵たちは一人残らず君主の敵になってしまう。そしてその理由は一切示されない。さらに愚者は一夜にして賢者にもなる。これにも理由はない。そこが良かったな。
絵は名作「よあけ」のユリー・シュルヴィッツ。愚者たちがのびのび、活き活きとしている。-
ouiさん、はじめまして。
フォロー、いいねをありがとうございます。
こちらの日本語の本、読もうと思って図書館で借りてきて、今手元にあるの...ouiさん、はじめまして。
フォロー、いいねをありがとうございます。
こちらの日本語の本、読もうと思って図書館で借りてきて、今手元にあるのです。
ouiさんのレビューがタイミングよく、嬉しくなりました。
そしてこちらには、「ロシアの昔話」と書いてあります。どっちなんでしょうね!?2022/06/06 -
なおなおさん、
こちらこそありがとうございます!
そしてごめんなさい、私の目が節穴でした(汗
同じタイトルの絵本ですが、Valeri Go...なおなおさん、
こちらこそありがとうございます!
そしてごめんなさい、私の目が節穴でした(汗
同じタイトルの絵本ですが、Valeri Gorvachevが再話したヴァージョンの書影を見てました。ぜんぜん絵がちがうのに笑
ちなみにこちらも同じ内容の昔話のようですが、ウクライナの民話と書かれています。
気になって調べてみたら、時代によってウクライナという地名が指す地域も変動してるみたいです。国境とは関係なく、あの辺り一帯で語り伝えられてきた民話ということなんでしょうね。
なおなおさん、ご指摘ほんとに助かりました。お騒がせしました。同書のレビュー、楽しみにしてます。2022/06/06 -
ouiさん、おはようございます。
お返事をありがとうございます。
あの辺りの民話なのかも知れませんね。歴史について何も知らないので勉強にな...ouiさん、おはようございます。
お返事をありがとうございます。
あの辺りの民話なのかも知れませんね。歴史について何も知らないので勉強になります。
ouiさんの本棚の絵本は面白いです。いくつか同じ本があります(こちらは日本語訳ですが)。
同じ本なのに、外国語の表題だと雰囲気変わりますね。「おや!?私も読んだことあるぞ」なんて発見が楽しいです。
こうした本が日本語に訳され、私たちも読むことができるんだなーと感じております。
これからもouiさんのレビューや本棚を楽しみにしております。2022/06/07
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YL 1.4 3,701語
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1969, Ages 9-12
ArthurRansomeの作品





