この本には短編一つと、書き込みのある地図、(地図には出版社の広告、本の広告、極地探検用物品のカタログが印刷されている。)市立博物館の説明書、オックスフォードの観光絵葉書、(メアリー・マローンが友人にあてたもの)書き込みのある豪華客船クルーズのリーフレットがはさまれている。
おまけのようにはさまれているものは、物語に関係あるものもあればそうでないかもしれないものもある。私にもよくわからないと作者は前書きで書いている。続編やっぱりあるらしい。
短編は「ライラと鳥」
ウィルと別れてから2年後、ライラはセント・ソフィアの女子学生になっている。学期の間の家はジョーダン学寮に確保されている。屋根の上で勉強しているとたくさんのホシムクドリに襲われているツグミのような魔女のダイモンが飛んでくる。ライラが助けた魔女のダイモンはライラにメイクピース氏の家へ連れて行ってくれるように頼む。しかしその頼みは少し変なのだ。それに今度はハトがダイモンを襲う。ライラは魔女になる少女たちと同じ試練を受けたことがあるのでパンタライモンと離れることができる。先に行って偵察をしたパンのおかげでライラは危機を免れる。その時も白鳥が魔女を襲う。ライラとパンは鳥たちが自分たちを守ってくれたことを知る。そしてこの町そのものも彼らを守っていることも。
リー・スコーズビー、アスリエル卿、コールター夫人亡きあと、メイクピース氏が新たな冒険の導き手になるのでしょうか?客船のパンフレットではトルコのスミルナのカフェで待ち合わせするみたいなんですけど。