Nicolas, Where Have You Been? (Read to a Child!: Level 2)
- Dragonfly Books (2010年3月23日発売)


- Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9780375855498
感想・レビュー・書評
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ネズミたちは甘くてジューシーな赤い実を探しているが、熟していない青い実ばかりしか見つからない。
熟した実は鳥たちがみんな採ってしまうからだ(とネズミたちは考えた)。
そんなの不公平だ、とネズミの一匹が言う。
そこでNicolasは誰にも言わずに赤い実を探しにいく。と、途中で大きくて醜い鳥にさらわれてしまう。
が、Nicolasがもがいたものだからそのまま落下。
運良く別の鳥の巣に着地する。
その巣には小鳥たちが。母鳥がせっせとエサを運んでくる。でもNicolasはミミズを食べない。彼は赤い実をリクエストする。すると母鳥は熟した赤い実をとってきてくれた。
しばらくして巣のある木を降りて仲間のところに戻ったNicolasはそれまでに遭遇した出来事を仲間たちに話す。
だが彼らは、最初のNicolasをさらった鳥のことを聞くとすぐに怒り始め、鳥をやっつけろ、と叫び出す(この怒りむきだしの戦争っぽいシーンにちょっとヒヤっとさせられた)。
Nicolasはぜんぶ話させてよと叫ぶ。
そして赤い実を運んできてくれた鳥について話すと、ようやく仲間たちは落ち着きはじめる。
その後、数羽の鳥たちが、くちばしに赤い実をくわえてNicolasたちのもとへ持ってきてくれるのだった。
どこかの国に聞かせてやりたいお話だ。
じっくりと話を聞かず、鳥もいろいろなのに、すべてを「鳥」というカテゴリーにまとめて非難する暴挙を、本書はわりと強く批判している。
話を聞かないといえば、私などはかつて遭遇した、対話は存在せず独り言だけが飛び交う死ぬほど退屈な"会議"を思い出した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
He walked on and on, on and on 休まず、引き続き
He reached a clearing. 開拓地に着いた。
he heard the noise of flapping wings. flap 羽ばたく、パタパタと動く
ugly bird swooped down on him. 鳥が襲いかかってきた。swoop
Nicolas plunged through the air. ニコラスは空中に飛び込んだ。突入した。
Nicolas ate berries to his heart's content. 思う存分食べた。
they cuddled up against the mother bird's soft down. ぴったり寄り添って寝た。cuddled up -
特徴のある耳が印象的なネズミくん、ニコラス。
完熟ベリーを求めて旅に出て、敵だと思っていた鳥さんとフレンドリーになるお話。
1人の悪者のせいでその種族のすべてを否定するのは違うよってお話でした。
この本ではネズミと鳥だったけれど、人間だと民族とか人種とかで似たような話があるから、ちょっと「むむッ!」って思いました(笑) -
500wd
異文化同士の相互理解と共生をテーマにした絵本。 -
2009年8月読了。
LeoLionniの作品





