Peaches for Monsieur le Curé

著者 :
  • Doubleday UK
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感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・洋書 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780385619226

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  • ジョアンハリスの作品を読むのはこれが8作めだか9作目。
    最近の作品はあまり好きじゃなかったけど、でもやっぱり新作が出たら読みたくなるもの。

    この作品は特にショコラシリーズ3作目で、アヌークとビアンヌがどうなったのか、そして最初の舞台ランクスネに戻るという設定で、懐かしい顔ぶれがまた登場すると知り、わくわくしながらページをめくった。

    偏屈で自由な今は亡きおばあちゃんアルマンドからの手紙が届くところからお話が始まる。ジョアン・ハリスのナレティブ手法、主人公とその敵、それぞれの視点から章ごとに物語が紡がれていく。

    ランクスネを最初の100ページくらいは、「クリスチャン 対 ムスリム」みたいなちょっと宗教色が強い感じ、そしてなんか文体自体dullな感じで、もう読むのをやめようかと思ったけど、ジョアン・ハリスらしい秘密のかけらが見え出してからは、ドキドキしながら時間も忘れて読み進めた。

    ジョアンハリスは本当に食べ物や香りなどの描写が巧い。ページの隅々から香りが漂ってきそう。そしてこの物語、桃とチョコレートが食べたくなる。

    いつもの作品と同じく、様々なキャラクターの秘密が鍵になってお話が進むので、ここにはあまり書けないけど、最後がなんか、すごく重くて、「ショコラ」のトーンとはまた違った余韻でストーリーが終る。

    ショコラシリーズはいつも、放浪するものの土地に留まる事に対する憧れ、葛藤、矛盾などを描く。新しい土地で暮らす今、ヴィアンヌの”Home”を求める、そしてそのアイディアに戸惑う、心境に共感した。

    450ページを超える小説だけど、読むととんとん進む。楽しめる、そして味わえる良い本だった。

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