The Cat in the Hat Comes Back (Beginner Books)
- Random House Books for Young Readers (1958年9月12日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (72ページ)
- / ISBN・EAN: 9780394800028
感想・レビュー・書評
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1958年に出版されたというこの絵本。ビギナー向けにあえて少ないボキャブラリーで書かれているそうだ。そのような制約があろうとも傑作。
ストーリーはしごくシンプル。男の子(ぼく)と女の子(Sally)が家の前で雪かきをしているところへ、赤と白のハットをかぶったネコが悠然とやってくる。いたずら好きで知られるネコだ。
ネコは、母親が出かけていていまは誰もいない、子どもたちの家のなかに侵入する。そしてバスタブで水を溢れせながらケーキを食べたり、
ピンク色の湯垢をお母さんの白い洋服でぬぐい、それを壁に叩きつけ、靴でこすり、靴についた汚れをこんどはカーペットにこすりつける。
カーペットをひるがえすと、ベッドの上に飛び散る。
ここからが最高。
ネコのハットの中から、助手として、マトリョーシカ人形さながらに小さいネコAが登場。さらにB, C, D,...と登場(だんだん小さくなってく)。
ネコたちはもうしっちゃかめっちゃかにピンクのしみを掃除する。と、うまいことそのしみは外へ飛び出し、雪を染める。
そこでよせばいいものを、なぜか雪のしみまでとろうとする小さなネコG,H,I,...は雪遊びで大盛り上がり。雪は一面のピンクに。
さらに最高なのはいちばん小さいネコZが登場し、彼が身につけているらしい謎のVOOMという最終兵器をとりはずし、どうやるのか知らないけど"VOOM"する(意味がない)と、なんてVOOMだ!あら不思議、雪はふたたび真っ白に。ネコたちはまた来ることをにおわせて立ち去っていく。
このいたずら好きのネコのふるまいって、何かうっかり失敗して親から必死でその痕跡を隠そうとする(けれどもかえってひどくなる)子どものふるまいそのもの。うちの娘が幼かった頃にも覚えがある。
でも本書ではうまいこと「ピンク」が外に行ってくれて、いつのまにかどさくさにまぎれて雪合戦に移行していくところ、子どもたちにとって夢のような展開じゃないかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は、マンネリで退屈な日常への破天荒でインパクトある変化をもたらす一投、それをやってしまうネコの話。一応THE CAT IN THE HAT
の続編。THE CAT IN THE HATはDr.Seussの代表的な作品だと昔教えられたけれど他のものを読んだことがないのでわかりません。そのうち読んでみようかな。
幼稚園生にはDr.Seussの絵は強烈すぎてあんま好かんかったのはよい思い出。話は結構楽しんで聞いていました。こういう発想は海外ものだなーと感じます。偏見のない頃に色々な文化に触れるということにおいてはDr.Seussは紹介したい作家です。 -
久しぶりのDr. Seussです。
あのネコが帰って来た!ってことで、
図書館から借りて来ました。
「The Cat in the Hat」の続編ということになっていますが、
これだけでも楽しめると思います
The Cat in the Hatのせいで、
最初は小さかった汚れがどんどん家中に広がっていく光景が…
最後には綺麗になるのは分かっていても、結構ショッキングです(苦笑 -
自読&音読用:The Cat In The Hatの続き。帽子の中身がお星さまに大うけでした。作家さんはどうしてこんな風に作っていけるのだろう??
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07/01/26