The Garden of Abdul Gasazi: A Caldecott Honor Award Winner

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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780395278048

感想・レビュー・書評

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  • Miss Hesterの飼い犬であるFritzと、その世話を頼まれた少年Alan Mitzのお話。

    というのもFritzはMiss HesterのいとこEuniceをかつて6回も噛んだことがあるから。Miss HesterはあるときEuniceから会いにこないかと誘いを受けたが、手紙にはこう添えられていた。
    「追伸 あなたの犬はお留守番させておいてちょうだいね」

    行儀の悪いFritzをつれてAlanが散歩にでかけると、道の脇に白くて小さい橋を見つけた。橋を越えていくと、ある標示が目にとまる。
    【ぜったいに、断固として、犬はこの庭に侵入禁止】
    そして「隠居の魔術師 ABDUL GASAZI」と署名がある。

    Alanは警告を深刻にみて立ち去ろうとしたが遅かった。Fritzは手綱をふりきって庭のなかへまっしぐら。あとを追ううちにFritzを見失ってしまう。

    林を抜けると、そこにはGasazi氏の屋敷が。ドキドキしながら巨大な扉の前に立ち、ドアベルに手を伸ばそうとすると、むこうから扉が開かれる。玄関の陰に家の主人が立っていた。

    もしFritzをご存知なら返してほしい、とAlanがいうと、Gasaziが彼を屋外へ案内する。
    しかしそこにいたのは群がるアヒルたち。
    犬たちは庭に悪さをするので、みんなアヒルに変えてやったのだとGasaziはいう。
    「きみのFritzならそこにいる」
    Alanは、もとに戻してくれるよう頼む。
    「ありえん。時間だけが解決してくれるだろう。この魔法は数年続くかもしれんし、たったの1日だけ、ということもありうる」

    しかたなく元Fritzを抱いて帰ろうとすると、Alanの帽子が風に飛ばされてしまう。それを追ううち、アヒルは腕をすり抜け、ついでに帽子もくわえて空へと飛んでいき、やがて見えなくなってしまった。

    家に帰り、涙をこらえようとしながらMIss Hesterに事情を説明しようとするとキッチンからFritzが鼻にドッグフードをつけたまま走り出てくる。

    狐につままれたような心地のAlanが帰宅後、庭を走り回っていたFritzが何かをくわえてきてMiss Hesterの足元に落とした。見るとそれは、Alanの帽子だった。


    と、簡単に要約しようと思っていたのだけれど、本書はなにか細部にとても魅力があって、ストーリーはそれほど珍しいものでもないのだけれど、説明するうちに細かなところまで書きたくなる。

    そういえばこのChris Van Allsburgの絵本て、たしか村上春樹が訳していなかったっけ!?
    こういう、奇妙な細部の描写や語りのうまさは、村上春樹に通じるものがある。たとえどんなにくだらない内容でも、ぐいぐいと読ませてしまう力がある。

  • YL 2.2 1,114語

  • 謎を謎のまま残すChris Van Allsburgの作品を読み終えると、さあ解いてごらん、と言わんばかりの笑みを湛える著者の顔を、私は思い浮かべる。でも、解けなくていい。謎とは魔法のことだから。 
    本書は【世界の絵本作家展Ⅳ 「ART×絵本」】にてお迎え。邦訳版の『魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園』と『魔術師ガザージ氏の庭で』も大好き。黒の濃淡のみで描かれたなめらかで精緻な絵が美しい。
    「こちら」と「あちら」の境界であろう出入口。天使が指差す先にはAbdul Gasaziの不思議な庭園が広がる。ウサギやゾウやネズミの姿に刈り込まれた庭木たちは静かだけどざわめいている。こちらを窺ういくつもの視線を感じる。
    “ABSOLUTELY, POSITIVELY NO DOGS ALLOWED IN THIS GARDEN”
    入ったら、“ɔ'g”を“ʌ'k”に変えられてしまうんですって!
    《2015.09.05》

  • YL2.3 / 1,114w
    69冊目/96,456w

  • ○あらすじ
    家を留守にするMiss Hesterから犬の世話を任されたAlan。
    何にでも噛みつく犬のFritzにイタズラをさせないよう面倒を見ていた彼でしたが、
    散歩の途中で通りがかった元魔術師Abdul Gasaziの不思議な庭の入口で
    Fritzに逃げられてしまいます。
    その入口には「犬立ち入り禁止」の文字が…。
    Alanは慌てて、Fritzを追いかけるのですが…。
    (あらすじは参考程度でお願いします。)

    ☆感想☆
    またまた不思議な内容の絵本でした☆
    今回も絵が細かくて、
    立体的すぎて写真じゃないかと錯覚するくらいです(爆
    ソファの下から鼻を出すFritzが可愛すぎる!

  • アランが犬のフリッツの世話を頼まれてフリッツを連れて散歩にでたところ「この庭に犬を入れるべからず---引退したマジシャン アブドゥル・ガサッツィ」と書かれたところに行き着きます。
    いたすらなフリッツが走り出し、アランが止めようとしたのですがその庭に入ってしまいました。
    マジシャンのガサッツィさんに犬を返してくださいと言うと「犬は庭をダメにしてしまうからアヒルにしてしまった」とアヒルを返されてしまいました。
    あずかった犬なのに...

    マジシャンは本当に魔法使い?それとも近所の意地悪おじさん?

  • 男の子と犬が、マジシャンのお庭に迷い込みます。<BR>1,119語、32ページ。


  • YL:2.3
    語数:1114

  • 1980, Ages 4-8

  • カルデコット・オーナー賞も納得な、オールズバーグの不思議で夢のあるお話。<br>Miss Hesterに頼まれて、犬のFritzを預かったAlan。午後の散歩で、犬の立ち入り禁止のマジシャンGasazi氏の庭にFritzが入ってしまいます。慌てて犬を追うものの時すでにおそし、Gasazaは犬をあひるに変えてしまったのです!絶望に打ちひしがれながら、あひるになったFritzをつれて帰ろうとするAlan。とつぜんアヒルは彼の帽子をくわえ空に舞い飛んでしまったのだか・・?<br>なんとも面白みがあって、そして不思議なおはなし。<br>そこにぴったりマッチしたクールなイラスト。<br>隙の無い完璧な作品で、またもや彼の作品の魅力にとりつかれちゃいました♪

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