- Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9780395486689
感想・レビュー・書評
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社会的昆虫であるアリの集団のなかに、不良のアリが2匹。
2匹は列に紛れて、女王アリのために巣へ持ち帰るためにクリスタルを取りにいく。
このクリスタルというのが実は、甘い甘い砂糖の結晶なのだ。2匹は砂糖ビンのなかに入ったきり、出ようとしない。
「どうして引き返す?」と一匹が言う。「ここはわが家みたいにはくつろげないけれど、このクリスタルを見てみろよ」
「まったくだ」ともう一匹も言う。「ここにいて毎日このうまい宝を食べてもいいな、いつもずっと」
しかし居残った2匹はここから様々な災難に遭遇する。スプーンにすくわれ、コーヒーの洪水に溺れそうになり、這々の体でカップの外に出たらトースターの中に閉じ込められたり、蛇口から出る水に流されたり。
けっきょく2匹は、次にやってきた行列に混じって巣に戻ることにする。
一見、協調性のない奴は天罰を受けるのだ、みたいな教訓話にも見えるが、作者はまさかそんなチープな物語を書きたかったわけではないだろう。
ただ、2匹が迷い込んだスケールの違う人間世界と、2匹がいろんな痛い目にあうところを描きたかっただけなんじゃないかと思いつつ読んだ。安住の地に見えたのが実は危険地帯だったという話。
こんな世界にいるぐらいなら巣に戻ったほうがマシだ、とでも言いたげな、ブラックな話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
YL2.5 / 1,182w
68冊目/95,342w -
○あらすじ
ある日運ばれてきた甘いcrystalを食べた女王アリは、
もっと食べたいとcrystalのある場所へアリたちを向かわせます。
やっとお目当てのものにたどり着いたアリたち…
でも、食糧は沢山あるのだからと最後の二匹は群れを離れてしまいます。
(あらすじは参考程度でお願いします。)
☆感想☆
Chris Van Allsburgの作品です
どんな“bad”なアリかと思ったら…w
彼らの視線で描かれるので、
二匹が一体何に巻き込まれているか分からずドキドキしてしまいました(爆
絵のタッチがいつもと違ってます。 -
アリたちは女王アリに食べ物を運んできます。
女王はクリスタルが大好き♪
アリたちはクリスタルを運んでくるために、林を通り断崖絶壁の山を登る。
そしてたどり着いたクリスタル。
一つずつ運んでゆくアリたちですが、その中の2匹のアリはこの美味しいクリスタルの中に残ろうと考えつき、お腹いっぱいで眠っていると...
2匹のアリに大変な災いが! -
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YL:2.5
語数:1182 -
人間の家に残った2匹のアリが、散々な目に会います。絵の視点がアリです。<BR>1,268語
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お得意のリアルなタッチではなく、線の太い、幾何学的なタッチが、アリの目からみた世界を表現しているようで楽しい!<br>群れの仕事をほっぽらかして、人間の家の角砂糖のビンの中で暮らそうと思いつく2匹のアリ君たち。<br>しかし人間の世界には危険がいっぱい!さんざんな目にあってしまいます。<br>最後は結局彼らの女王と仲間たちの住む巣へと帰っていくのです。<br>アリの世界を描いていますが、まさに人間でもよくある話。すこし手の込んだイソップ物語のようで面白いっ!