God Save the Child (Spenser)

著者 :
  • Dell
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本棚登録 : 19
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・洋書 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780440128991

感想・レビュー・書評

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  • まず、この巻で特筆すべきことは、ここでスペンサーの生涯のパートナーとなるスーザン・シルヴァーマン(Susan Silverman)が登場することである。彼女はケヴィンが通う学校のカウンセラーで、聞き込みに行ったスペンサーと出会うのだが、まさにこれはスペンサーの一目ぼれだった。

    彼女と話すとき、一生懸命声が裏返らないように、おどおどしないように、と内心で必死に頑張るスペンサーの心理描写が面白い。男性ってこんなにウブなところがあるものなのかしら、と女性としては微笑ましい反面、本当にこんな風になっちゃうの?と疑問に思ったりもする (笑)。しかしはたから見たらスペンサーはとてもクールに振舞っているのであるからなおさら面白い。もちろん、こんな風に惚れられたら、たいていの女性は嬉しいだろうと思う(あくまで自分のタイプであれば、の話だけど)。

    こういうタフででも実はすごく純真なところもあって、というのは男性同士から見ても魅力的なのかしら?もちろん探偵としてのスペンサーが魅力的なのはわかるけれど、恋愛に対する彼の姿勢など、どうなのだろう。このあたりはスペンサーファンの殿方にうかがってみたいところである。

    ちなみに、この頃のスペンサーはすごくお洒落で、シリーズの後の方に比べるとやや見栄っ張りな感じがある(笑)。今日は何を着た、これを着た、という描写が細かい。ちなみに、一巻ではレジャースーツという単語があり、画像検索してみて懐かしい気分になった(笑)。そうそう、70年代ってみんな、こんなの着てましたねえ。中のシャツの襟がめちゃめちゃ大きくて。

    彼自身のファッションだけじゃなく、女性達のファッションの描写も実に細かい。女性達が登場するたびに、何を着ているか、事細かに書かれてあるのが面白いのである。彼の文体は簡潔であるが、ビジュアルな描写は実は緻密で、読んでいる人が鮮やかに場面を想像できるようになっているのがにくいところなのである。

    あらすじの方だが、これもまた、急激に変わりつつある社会を反映している。自分探しをしているつもりで演劇と浮気にうつつを抜かし、空回りしているケヴィンの母親。昔の価値観そのままでそんな妻をも理解できないでいる父親。ケヴィンはそんな両親に愛想をつかしてしまったのだ。誘拐ではなく家出。すべては狂言だった。

    しかし、ラストで、その両親が、ケヴィンのために見栄も恐れもかなぐり捨てて子供を取り戻すべく戦う姿を見て、ケヴィンは何かを感じた。それが何なのか、スペンサーにはわからないけれど、彼はそこに、この家族にもひとすじの希望はある、と感じる。

    ミステリーとは言え、基本的にハードボイルドなので、謎解きの楽しみなどはほとんどない。結末もだいたい最初から読んでいけば順当に予想できる。誘拐事件のオチもそんなところだろう、と中盤ですぐわかるし、町の警察署長の腐敗問題も、具体的にはわからなくても、最初からいかにもそれらしい雰囲気を出している。最後は唐突と言えば唐突ではあるが、これもハードボイルドらしいし、アメリカの昔の映画(白黒時代)などは、みんなこんな終わり方だった。ヒッチコックの映画などにも共通している。

    今どきの、小説も映画も、「事件が終わってその後・・・」とか「10年後・・・」とか色々エピローグがくっついてくることに慣れている今の私達にとっては少々唐突で、物足りない終わり方と言えば言えるが、昔はこれが常道だった。70年代ならば、まだそういう発想もあったと思う。むしろ昔の映画を色々見ていると、それはそれでいさぎよくていいなあ、という気も最近しているのである。そのためか、私はこの終わり方、気にならなかった。

  • I understand almost contents. The child was kidnapped. Some gays know something and they perfer child to lovers. Spenser noticed that one man hide his name and he doubt him. At the end the accident was solved by Spenser.

  • 読んだのと表紙が違うけど、とりあえずこれで。このシリーズも3冊目なのでパターンがつかめて読みやすくなってきた。とはいえ通勤時と週末を使っても3週間はかかってしまった。内容は6割くらいの理解度かなぁ。肝心のラストがいまいちグッとこないのは読解力のなさか。英会話のインストラクター(イギリス人)は典型的なアメリカン・マッチョな探偵ものってことでちょっと苦笑い。

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