- Amazon.co.jp ・洋書 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9780440195351
感想・レビュー・書評
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連邦議会上院議員に立候補した共和党候補のボディガードとして雇われたスペンサー。キリスト教原理派で超保守派であるその候補者が当選する見込みはほとんどなかったが、その妻は麻薬と飲酒の問題を抱えており、彼女が身元不明の若い男とセックスをするビデオが送られてきたのである。スペンサーはワシントンへ行き、対立候補を支持するボストンマフィアの息子がジョージタウン大学で学んでいることをつきとめる。ちょうど博士課程のインターンでワシントンにいるスーザンとの逢瀬を楽しみながらも、スペンサーは候補者を脅迫しているのが誰なのか、捜査を進める。
ボストンとワシントンの二都市で話が進む。スーザンと離れているだけでスペンサーはかなり参っている様子。そして、そのこと自体がスペンサー自身にとってもショックなようだ。今まで一人で、自分の信念に従って強く生きてきたスペンサーは、スーザンなしでは生きていけないことに気づきつつあり、その事実が彼を動揺させる。悩みながら、自分の政治的信条とはまったく相容れない候補者の涙に動かされ、その妻に知られないまま解決したい、と願う候補者の希望に沿うべく努力するスペンサー。悩みながらも、自分の生き様には正直なスペンサーの姿がすがすがしい。
80年代前半と今の超保守派の姿が重なるところも興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中で中断してCarl Hiaasenを読み始めたのだが難しくてなかなか進まずこれに戻ったらすんなり読めた。文体やパターンに慣れているせいもあると思う。今年は日本語の本を禁止にしているのだが、仕事が忙しいせいもあってなかなか進まず。英会話習得も3年目。がんばらなくては。
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