Deal Breaker: The First Myron Bolitar Novel
- Dell (1995年5月1日発売)


- Amazon.co.jp ・洋書 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9780440220442
感想・レビュー・書評
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スポーツエージェントが主人公のミステリー。彼とコンビを組んでいるというより、なんか腐れ縁のようなWinがいい味。
2人とも前歴がミステリアスで、主人公のMyron(本人、この名前が大嫌いでこの件では絶対に親が許せないそう)はバスケットボールの花形ルーキーだったのがルーキーつぶしで本当につぶされて選手生命を絶たれてしまい、FBIエージェント(このあたりが謎でここでWillとの腐れ縁が決定的になった模様<100%推測)を経て弱小エージェントをやっている 。
シーンが結構細切れに変わるので、真犯人が誰か候補が多く、かなり最後の方まで絞れなかった。NY,NJが舞台なので知っているところも多いし、行ってはいけないところがわかったりして、そんな所も面白い。
一番面白かったのは悪の親方のような人を説得するのに、典型WASPのWinが名門ゴルフコースでのプレイをえさにつるところ、もう大爆笑。WinってWASPなんだけど、彼自身だからとてもいい。こういう人種に関することにこの作者はすごくプレインな視点を持っていて読んでいて気持ちがいい。Feintuch氏に送って差し上げたい 。
Myronが最後にこの事件がきっかけでよりが戻った恋人に見送らなくていいわと言われるシーンも笑える。彼は結構ウェットな人。そこもまたWinといいコンビ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
HARLAN COBEN の最近のスタンドアローン作品を全て読んでしまったので、今度はマイロン・ボライターシリーズに突入しました。これはシリーズ第1巻。メインの謎解きも面白かったけど、登場人物たちの描かれ方が生き生きとして、この先が楽しみ。また、後の作品の元になったであろうと推測される点が随所にある。HARLAN COBEN は「失踪」をとりあげる事が多いけど、家族に失踪されて、残された者は失踪者の生死やいなくなった理由もわからず、希望と諦めの反すうをし、終止符を打てないもどかしさを、彼は実に見事に表現する。10年前の作品なので、社会背景などが若干古臭く感じたけど、これからマイロンがどう成長していくのか見守りたい。
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