The Giver

著者 :
  • Laurel Leaf
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本棚登録 : 301
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780440237686

感想・レビュー・書評

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  • ニューベリー賞受賞作だし、評判いいみたいだし、と渋い表紙におののきつつ読んでみました。

    近未来の設定のようですが、独特の世界観を理解するまでに時間がかかりました。それを意識してか、話が動き始めるまでの前置きが長い長い。最初はあくびが止まりませんでした。
    中盤からはちょっとずつおもしろくなってきます。そして最後はアドベンチャー、でかつ冒頭の描写とのリンクでさらにわくわくさせてくれます。こういった型にはまった、良く言えば期待を裏切らない作品が評価されるのは児童文学の特権ですね。

    結末は...うーん。この話の流れからすれば物足りないかもしれません。

    オーディオブック併用でしたが、チャプター毎に小休止して気になった単語を調べれば、すんなり理解できる難易度でした。

  • 派手さはないが、ジワジワ続きを読みたくなる本。児童書なのね。いや、児童向けかなぁ…。
    英文も、よみやすくて、オススメ。
    内容には関係ないが、birth father は詳しく出て来ないな。

  • 恥ずかしながら、映画を見るまで原作のことは知りませんでした。

    たまたま見始めた映画のストーリーには、どんどんひきこまれていきました。でも、エンディングは中途半端な感じがして、原作本を探すことにしました。

    まわりの人間すべてが、心身の痛みを味わうことなく、平等な世界が描かれています。選択の余地を与えられず、誰かに決められた道を歩むことの長所と短所を考えさせてくれる本です。
    痛みのない世界は、色彩もない世界。
    上層部が常に個人の言動を監視している、すべてが灰色の世界は、ジョージオーウェルの『1984』に通じるものを感じました。
    ただ、『1984』の世界は、おどろおどろしい雰囲気に包まれていましたが、『Giver』のコミュニティーでは、皆幸福な生活を送っているように見えます。

    クリティカルシンキングマインドを育てるのに良い本だと思います。
    予想はしていましたが、本の終わりも、曖昧な終わり方でした。
    それでも、映画では伝えられなかったことを知ることができたし、3部作だということが分かったので、すっきりした感じはあります。
    これから、GATHERING BLUEとMESSENGERを読むのが楽しみです。

  • I finished reading this book. I was just shocked for many reasons. There're no emotion,color,climate...
    Of course people don't have to feel any pain but then,they don't even feel happy or love. There is no reason to live if we don't have any feelings.
    This book make me think about feeling,freedom,control. This is profound book,
    I think. You had better read it,really.

  • Jonasという12歳の少年が主人公。まず、彼の住む社会がどんなところなのか、Jonasの日常と行事の描写が続く。
    すべて効率よく管理された社会なんだとわかる。はみ出た人間はrelease される。

    この説明的な描写が長い。というか、やっと本題が始まるぞと思ったら、すでに半分ぐらいまで来ていた。

    Jonasは、Receiverという特別な役割を担うことになり、Giverの元でtrainingされる。
    それは、何世代も前の「記憶」を受け継ぐことだった。

    その過程で、今度は今の人間たちには本当の感情もないことが(読者に)わかる。
    Giverから記憶を受け継ぎ、それを感覚的に経験することによって、Jonasは次第に様々な感情を持つようになる・・・・。

    これ、短すぎると思う。
    前半、突っ込みどころがたくさんあるのは、SFだから許せるとしても、特に、後半が物足りない。

    おもしろくなってきたところで、
    「設定は綿密に考えて、説明を続けてきたけど、このどうしよう。ハッピーエンドにしたいんだけど、どうまとめたらいいか収拾がつかなくなっちゃった。まあいいや、あとは読者に任せるわ」
    って感じで丸投げされちゃう。

    そういうわけで、物足りなさと不満が残る。

    ただ、読み終わった後、なぜか、しばらくじっと考えてしまった。
    とてもシンプルでわかりやすい話だったのに、どこか心に引っかかるものがあり、確かに重みがあるようだった。

  • すべてがSamenessという名のもとに管理され、飢えや痛みもない世界に暮らす少年がある日Receiver of Memoryとして選ばれ、社会の不自然さに目覚める。児童向けSFだがニューベリーメダルを受賞していおり、奥が深い。

  • 読み通せて満足。
    世界観を把握したときの怖さといったら。

  • 【この世から感情や色を抜き取ったら・・・?】
    感情や色彩、音楽、宗教などが無い世界があったら、どんなものになるのだろうか。当作品は、そんな世界を描いたものだ。

    その世界は隔離され、長老会によって管理されている。食事をとる時間、寝る時間などは決められていて、毎日感情を消す薬を投与される。ある年齢に達すると自分の仕事が与えれれる。それは産女であったり、医者、街の手入士だったりする。

    そんな中で主人公が、『記憶を伝える者=The Giver』に任命される。彼の使命は記憶を受け継ぎ、後世に伝えていく役目。但し、その記憶は決して住民には伝えてはならない。なぜならそれをすれば、住民が感情などを取り戻してしまうからだ。

    その仕事を全うできず、ついに彼は…。ここから後のストーリーは、ぜひ作品を見て欲しいが、この作品は大事な論点を投げかけている。我々が追い求める世界はなんなのか?ということだ。

    感情、音楽、信じるものがない世界。それは淡白で、つまらないものに映るだろう(但し、この作品ではプラスの感情、喜びなどは許可されている)。しかし、それらが無いことで社会は平穏に保たれるというものメリットとしてある。

    恋愛感情や憎しみや怒りを生み出す原点だ。信じるものが違って争いが起きていることも事実。そんな今の世界に、こういう世界もどうですか?と考えるきっかけを作ってくれるのがこの作品だ。

    映画自体の出来上がりは正直微妙だが、テーマとしては面白いと思う。

  • 再読。

    この夏アメリカで『The Giver』の映画を観たので読んでみた。

    この本はわたしが通訳をめざして勉強中に読んで、大変感銘を受けた。でもあの頃は英語力がおいついていなくて、大分細かい部分を読み落としていたなーと今回読んで思った。

    今、読んでも一気に引込まれる内容で、『Son』を読んだ直後だけになおさら『The Giver』シリーズの世界がしっくりした。

    映画は日本でも上映されるのかな。映画と比較しながら読んだけれど、やはり映画より原作のほうがずっといい。The Giverの想いが胸にずんとくる。

    『1984』の世界を思わせる状況設定だけれどそこは児童文学。ちゃんと希望を持たせる終わり方になっています。

  • I have read this book within 2 months. To be honest, I don't like that much about science fiction but my teacher led me to have an interesting to this story. This book is first book of THE GIVER series. Jonas who is a 11 years old boy is a protagonist and the setting of this story revolves in a dystopian community. Everything in this community was controlled by the older. No color, No love, No feeling in this community. You will see how Jonas is getting change his mind and he will achieve something at the end. Well-done, the author, Louis Lowry:)

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