- Amazon.co.jp ・洋書 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9780440407072
感想・レビュー・書評
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○あらすじ
ある日、クラス発表でLindaがクジラについて発表したことから
クラスのボス的存在のWendyが彼女のことを“Blubber(クジラの脂身)”と
呼んでからかうようになります。
WendyのLindaへのイジメはクラス中に広がって、
主人公のJillも皆と一緒に彼女をからかい始めますが、
それがどんどん酷くなって…。
(あらすじは参考程度でお願いします。)
☆感想☆
図書館本、ギリギリで読み終えました
Fudgeシリーズの作者でもあるJudy Blumeの作品です。
主人公のJillは、ごく普通の女の子。
親友は隣に住むTracy。クラスのボスであるWendyや彼女の取り巻きは
友達じゃないけど、彼女を怒らせて反感を買って
からかわれたりはしたくない…そんな子かな?
心の中では、Wendyたちに対して冷たい視線を送りながらも、
Lindaをからかうことに対しては、特に何とも思ってないようで…
Lindaはトロいし、本人にその気がなくても、
笑っちゃいけない時にJillを笑わせるようなことをするせいで、
先生に怒られたりして迷惑をかけられているので、快くは思っていません。
でも、Jillが起こした行動によって、翌日からクラスの態度は一変…
イジメの対象はLindaから彼女へ移ってしまいます。
途中から、Lindaへのイジメが酷くなる一方で
一体、この話はどこまで行くのか?っと不安になりながら読んでました;
Jillが標的になってからは、
イジメに耐えるJillが読んでいて辛かったけど…
でも、彼女もLindaへのイジメに加わっていたし、
それを考えると彼女一人を可哀想とは思えなかった…。
いじめられっ子やイジメを目撃して悩む子の話が多かったので、
読んでいてちょっとビックリしましたが、
今回はいつもと違った子に焦点を当てたところが面白かったなぁっと。
でも、大小はあるけど、どこでもこの本にでてきたようなことはあるだろうし、
誰でもJillみたいになり得るんですよね。
一番可哀想なのは、Lindaかも…。
いじめられても自分では止められず、Jillに標的が移っても
Wendyの呪縛?からは逃れられず、ただ使われるだけで…
結局は一人に逆戻りしちゃうし;;
テーマはイジメですが、
それ以外にも色んなシーンが散りばめられていて、
面白い会話も詰まっていて、なかなか面白かったですw