Le Guinは最初に創り出した世界を自ら打ち壊しているように見えるけれど、その伏線は既にThe Farthest ShoreでGedのArrenへの台詞に表されている(「師の元へ戻って、他の事[=結婚等の普通人の暮らし]を学ぶ時期だ・・・云々」)。
多分、彼女の中では、ファンタジーの世界の中で「変化すること」を描く事が、この世の真実につながってるんだと思う。だから私はすんなり納得したし、好感を抱いた。Tehanuを読んだ最初はちょっと「せつないなぁ」と思ったけれど。
第4巻はこれまで知りたいと思っていた事がわかったり、逆に矛盾を発見してしまったり、いろいろだけど英語的にも面白かった。
EarthseaシリーズはYAの位置づけ?映画の影響?私は見てないけど(ポスター見て、見るのは絶対やめようと思った。GedはDark skinってことは大切なポイントだし、それが守られていない画像は見たくない。私の中で既にイメージが出来上がってるし。)
どうしてだろう。
ちなみに宮崎駿さんは、『ナウシカ』(映画じゃなくて原作の方)で相当このシリーズの影響をうけてることがわかります。『ナウシカ』連載をリアルタイムで読んでた私は「どこからこんな発想が出るんだろう」って思ってたけど、このシリーズからだったのねー。テトとか、心の森とか、森の人とか、他にもあれやこれや。うふふふふ。
本シリーズはThe Lord of the Ringsと同じでYAを含む一般向けだと思います。英語をとってみても格調高く、ページの文字を眺めているだけで美しいと思う(特に第一巻)。