たえず作中人物が「闇」「死」「悪」といったものと闘いつつも、戦闘シーンと呼べるようなものはないのがLe Guinの小説の特徴。それなのにものすごく想像力がかき立てられて、どんどん先にページを繰りたくなる。それは今回も同様。そういう意味ではやっぱり満足。
特にEquiliblium の再生ーー生と死の融合とでもいうのか、死も大いなる生の一つというかーーに関しては多いに納得。vol. 3からもうずっとほのめかされていた事だし。この点に関してはすっごく面白く読めました。Gedの役割に関しては好き嫌い賛否両論分かれると思うけれど、私は好きだ。4巻はホントに切なかったけど。
ただちょっとフェミニズム色強すぎるかなー。4人の女性が急に強くなってしまったというか・・・。
Arren (Lebannen) has been diminished to a noble, courageouse, wise but impatient boy who needs helps of the wiser women ...って感じがしました。
それでもAlderのような男性を登場させたのはすばらしいと思う。好感大!!でも最後、私はあんなに簡単にLilyの方に行ってほしくなかったな。私としてはAlderなりに生者の世界で生ききってほしかった。まぁ、Seppelに夢について対処してもらった時点で彼は覚悟してたんだろうね。
これはTales from Earthsea(特にDragonfly)を読んでいないと分からないだろうなぁ。第4巻までは、それなりに話が独立していたからそれだけでもなんとか楽しめたけれど。
英語に関してはA Wizard of Earthseaがいちばん美しいと思う。