- Amazon.co.jp ・洋書 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9780441783588
感想・レビュー・書評
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【概略】
主人公のリコは高校卒業後、深く考えずに軍に志願したものの、殆どの兵科を落ち、最終的に機動歩兵に配属される。猛訓練を受ける中、惑星クレンダツウを本拠とするバグ(アレクニド)と衝突、地球側はブエノスアイレスを失った。全面戦争である。母を失い、父もまた軍属となったリコは、様々な作戦に参加し、バグと戦うこととなる。1960年ヒューゴー賞受賞作品。
2010年07月15日 読了
2021年04月21日 読了
【書評】
邦題「宇宙の戦士」は中学生の頃に読んだ記憶があって。それからずっと縁がなく、ポール・バーホーベン(ロボコップの監督)が映画化したものを観て、それから原作を読んだという流れ。
宇宙の戦士の印象が薄く、映画の印象が濃い流れで読んだ一回目(2010年)は、今よりも英語力が低かったというのもあり・・・いまいちピンとこなかった。けれど今回、読んで思った、戦争肯定のスタイル。軍事的な局面に参加・貢献することではじめて市民としての立場を築くことができる的な流れは国民の国家に対する関与の仕方としては、今の時代とはかけ離れてるよね。1960年ヒューゴー賞だから、ベトナム戦争とかそのあたりだよね。その時代の価値観がすごく反映されてるよね。映画版はポール・バーホーベンらしく、体制側のプロパガンダの怖さを強調してたね。
機動歩兵が装備していたパワードスーツって、今のSFの源流なんじゃないかな?時代的に。逆に映画1作目ではこのパワードスーツが全く出てこなかったからよりイメージの乖離が。でも、バグのCGや(兵士がガンガン殺されるシーンなどの)グロさは映画の方に軍配が上がるね。
あと、1959年の作品だけあって、言葉の使い方に古さを感じたね。形容詞としての gay とかね。こういった新しさ古さを感じることが少しずつできるようになってるというのは、嬉しいね。
さて・・・また次に読むのは・・・10年後ぐらいかな?(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画がおもしろかったので買ってみたのですが、内面の描写が多く途中で挫折しました。