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- Amazon.co.jp ・洋書 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9780446602624
感想・レビュー・書評
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心臓移植手術を受けたあと、父の遺産のボートで静かに暮らす元FBIテリー・マッケイレブのところに、妹殺しの犯人をつきとめてほしいと、ひとりの女性がやってくる。一旦は断わったマッケイレブだが、引き受けざるを得ない事情があった。移植した心臓は、殺された妹のものだったのだ。この冒頭部分からマイクル・コナリーの世界にぐいっとひきこまれる。
移植した心臓という爆弾を抱えながら捜査に臨む主人公の姿は、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムと重なる部分もあるが、最新の捜査手法を駆使するライムに比べ、マッケイレブの捜査はオーソドックスだ。それがこの本では生きていて、監視カメラの映像を丹念にチェックし地元警察が見落とした手がかりをつかんでいくなど、思わず喝采をおくりたくなる。
犯人とその動機を絞り込んでいった先に、あらたな驚きが用意されている。結末、マッケイレブに協力してきた保安官からの事件の報告シーンが、また心憎い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは私の中でのone of the best books お勧め・
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