The Pillars of the Earth (Kingsbridge)
- Penguin Books (2010年6月29日発売)


- Amazon.co.jp ・洋書 (1008ページ)
- / ISBN・EAN: 9780451232816
感想・レビュー・書評
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とても面白かった。分厚く、字も細かいのにちっとも飽きさせず、終わりに近づくと「あー、もう終わってしまう」と思いながら読み進めた。
人物描写が丁寧で、彼らの一生を追える話なので人物に愛着が湧く。次から次に起きてくる困難に知力を絞って対抗する武器を持たない人達が勇気と感動を覚えさせてくれる。加えて長年にわたっての愛憎劇が、更に物語をスリリングなものにしておりハラハラドキドキ感も味わえる。物語は長いけれど、どうでもいい所は割りと端折って描いてあるので(例えばアリエナがジャックを探す旅などは、長距離・長時間の内容の割には驚く程短い 笑)、結果として飽きさせない所がうまくできている。
単語が私が読むものとしては難しく、また建築・宗教用語も多いので分からない言葉は相当あったが、それでもどんどん読めた。是非続編も読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
話は二つの軸に分かれた展開です。善と悪。敬虔と欲望。愛と暴力などなど。いい側の登場人物たちが、まるで運命の輪に乗るように悪い側の人間と節目節目でぶつかりあって困難に立ち向かわなければいけません。100ページに1回はそれがでてくる感じですね(数えてませんが)とにかくドラマチック。
話の最初から登場人物とお話に伏線が張られていますが、それが次々と明らかにされていくので、それも非常に読みごたえがあります。お話は教会の聖堂を立てるという一つの柱(pillarsですな)そして人間のドラマという柱です。そして王国と教会。すべてにおいてシンメトリーな印象を受けながら読みました。
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