The Happiness Hypothesis: Finding Modern Truth in Ancient Wisdom
- Basic Books (2006年12月26日発売)


- Amazon.co.jp ・洋書 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9780465028023
感想・レビュー・書評
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これまでに何度自分を偽善者と感じ、自分の意思の弱さを恥じ、自分を卑下しただろう?どうして自分は何でも悪いほうに考えて、前向きになれないのかと悩む。この本は、そんな誰にもいえない心の葛藤を数々解決してくれる。なぜ人が偽善者であるか、なぜ新たな決意は3日坊主で終わるのか、なぜ永遠の恋だと思った情熱は冷めてしまうのか、なぜ人はこんなにも悲観的なのか、そのメカニズムを説明している。
また、これまでに賢者の教えを読んで、それに従えない自分を何度恥ずかしく思っただろう。そして、だから自分は幸福になれないと落ち込んだこともある。この本の中では、賢者の教えは本当に正しいのか、また果たして現代に通用するのかを検証している。
この本のすばらしいところは、心理学の様々な研究や難しいメカニズムを説明しながらも、少しも退屈に感じないところだ。心理学のまったくの初心者であるわたしでも、この本1冊読んだだけで、かなり心理学に詳しくなったと思う。そういう意味で、心理学の入門書としてもすばらしいのではないかと思う。わたしは個人的には、賢者云々よりも、たくさんの研究の紹介が興味深かった。
この本は、幸福はこれだ!という結論があるわけではない。こうすれば幸福になれる!という答えを導いてくれるものでもない。でも、自分で自分なりの幸福を見つけていくことを考えるきっかけを与えてくれる。そして、どうすればより幸せになれるかのヒントがたくさん詰まっている。わたしは、この本を読んで、自分はとても幸せだと思えた。メンタルに不安がある人には、ぜひ読んでほしいなと思う。
けれど・・・
英語で書かれているところが問題だ・・・(´;ω;`)詳細をみるコメント0件をすべて表示
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