The Story Factor: Inspiration, Influence, and Persuasion through the Art of Storytelling
- Basic Books (2006年4月4日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9780465078073
感想・レビュー・書評
-
【概略】
スピーチやプレゼンテーションはストーリーで語れ。欠かせない要素となったストーリーテニングについて、本書では様々な角度から解説する。
年月日不詳 読了
2023年04月24日 読了
【書評】
この本のせいでは、決してない。だから「書評」という部分で言及することはこの本に対して失礼になるのだけど・・・。なんというか・・・もうある程度、出尽くしているよね、この分野は。
そうはいっても、手に取って読む意義は、あるといえば、ある。それは読み手の能力の問題。一回読んで全てを理解して、さらにそこに応用を加えるのは、無理なんだよね。だから似たようなテーマの本を何度も読み込む、または読みわたるのはアリ。
さて本書の話。本書では、各章の冒頭に寓話や逸話といった先例が設けられている。正直、英語を第二言語で学ぶ自分としては、まずはこの先例を覚えて、必要な時・必要な場面でスッと語ることができるようにすることが一番なのではないかと思った。読者としてそれぐらい「ストーリーがスッとココロに入ってくる」状態にあった。読み手(聴き手)として一定の想像力がありさえすれば、ストーリーでもってココロの中の劇場でキャラクターが踊ってくれた方が共感できるのだよね。そして、英語でその第一歩をするなら、まずは守破離の「守」で、借り物でいいからストーリーを覚えてしまうというね。これは冗談抜きで、アリだと思ってる。
将来、自分が書籍を出したい(本当に思ってるのか?)と思っている立場で、且つ読者として「欲しいなぁ」と思っているのが、もう少し抽象度が下がった(=具体度が上がった)内容のもの。どのようなアイデア出しをすればよいのか?出たアイデアをどうもめばいいのか?そして構成はどうする?細かな文はどういった変化をつけるとよくなる?といったもの。この辺りは、本書では捕まえることは難しかったかな。
そういった内容とは別に、英語という言語で本書を読んでいるので、素敵な表現は沢山あった。トーストマスターズクラブの論評などで使えそうな、聴き手に勇気を与える表現、そういったものと沢山出会えたね。
これも本書とは関係ないけれど、和書と洋書の読書スピード格差をなんとかしたい。大体5倍ぐらい違う。和書なら2時間程度で読み終える内容を10時間ぐらいかけて読んでしまう格差、これがもっと縮まると喜餅の読書ライフはもっともっと充実するのになぁと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
また、ストーリーの大切さを語る話。
ダニエル・ピンク以来、カラーバスでcatch upされるこの単語。
そもそも、神話&聖書の時代から「ストーリー」が大事なことは人類がわかっている。
それでも、なぜストーリーなのか!!
という疑問をもった自分がいて、この本を手にとった。
***
ストーリーを語ることは、多数の人々にとって、また多くの文化において、大切なコミュニケーション法として長年重んじられてきた。
リーダーが部下や社員を説得し、彼らのモチベーションを高めるには、ストーリーテリングが最適の方法であると主張する。
ストーリーテリングは、たとえ実際に計測したり、パッケージ化したり、経験により評価できなくても、その真実が存在する場所へと人の心を突き動かす。
人はリーダーのメッセージを信じたいのである。
信じる気持ちを抱きたいのだ。
「山をも動かすのは信念であり、事実ではない」