The Giver: A Newbery Award Winner (Giver Quartet, 1)
- Clarion Books (2014年7月1日発売)


- 本 ・洋書 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9780544336261
感想・レビュー・書評
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YL5.5 語数43139 2024.9.10★AYK
ロイス・ローリーの本がとても良かったので、この本も読み始めました。
私にはレベルも語数もチャレンジで、苦手なSF物なので続けられるか不安ですが、映画化もされている名著なので、ゆっくり読んでいきたいです。
設定がまだあやふやなんですが、管理された世界の話です。主人公のジョナスが12歳になると受ける特別な儀式の序盤まで読みました。
コントロールされ、規定に沿わないとコミュニティから解放されるんですが、どこに行ってしまうのか分からず気になります。
感情を表現することが多いので、形容詞の勉強になっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小さなコミュニティの中で、一家庭に子どもは男の子と女の子のひとりずつあてがわれ、子どもたちは”正しい言葉遣い”をするように矯正され、毎年同じ日のセレモニーで1つ年を取り、ある程度の年齢から感情を抑える薬を飲みはじめ、12歳のセレモニーでは将来つく仕事を決められる。
どこからともなくスピーカーからアナウンスが聞こえてくるようなディストピア的な管理社会の中で、唯一特別な存在(The Receiver)の後継者として選ばれた少年の物語です。
何も変化がなく苦痛もない、同じようなことが続く日々が果たして良いことなのか。幸福や愛を感じるには苦痛を伴わなければいけないのか。あるいは苦痛があるからこそ幸福や愛が存在するのか。
「何事もなくすべてがうまくいっている人生」だけが人生で、それ以外が真っ暗闇に思えていた自分にとって、そこに光を当ててくれたような本でした。何もうまくいかず、苦痛ばかりでもみくちゃになってでも生きていく、そこに見つけた幸福や愛を大切にしていく、それも人生なのかもしれません。
どうもThe Giverは4部作のようで、それを考えると中途半端に終わっているようなイメージも受けますが、このラストだけでも十分に完結しているのではないかと思います。
後半になるにつれてわからない単語が多くなってきた印象ですが、概ね読みやすい英語でした。
―Even trained for years as they all had been in precision of language, what words could you use which would give another the experience of sunshine?
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