Red Sings from Treetops: A Year in Colors

JoyceSidman

• Clarion Books (2009年4月6日発売)

感想・レビュー・書評

[ouiさんの感想 · 2022年9月8日]

この絵本、すごく気に入った。Pamela Zagarenskiの絵がすばらしい。色調や色の取り合わせがすごく好き。

本書の趣向は、色彩を主人公にして四季を描くというもの。
テキストはJoyce Sidmanによる詩。

例えば春の詩では、
赤、緑、黄色、紫、白、青、ピンクのことがうたわれる。
また別の季節ではこれらの色たちがちょっと色味を変えたり、色あせたりして回帰し、そこに黒や茶色や橙などがつけ加わる。

もっとも好きなページは、夏の青のページ。色自体もきれいだし、turquoise, azure, ceruleanというこの音が耳に心地よい。

そう、本書の詩は、目だけでなく、耳にも、嗅覚にも、触覚にも訴えかけてくるところが魅力。
例えば夏の詩の書き出しのような。

「夏には、
白がドリンクのなかでチリンと鳴る。

黄色は
触れるものすべてを溶かし…
バターのような匂い、
塩みたいな味がする。」

とこんなふうに。

[もさんの感想 · 2014年4月25日]

技法や絵がとてもすてき！
見惚れました

[Homodelphinusさんの感想 · 2011年6月25日]

◇コルデコット賞.2010.honor