The Martian Chronicles (The Grand Master Editions)

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  • Amazon.co.jp ・洋書 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780553278224

感想・レビュー・書評

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  • 【粗筋・概要】
    1999年年1月、人類は火星に向かって有人ロケットを飛ばした。火星探検隊と火星人の衝突、水疱瘡による火星人の絶滅、人類の植民、そして地球で勃発した戦争、と火星に進出した人類の姿を描いた連作短編小説(短編と掌編がほぼ交互に配置されている)。1946年発表のレイ・ブラッドベリの代表作。

    【感想】
    SF小説ではあるけれど、専門用語などなく非常に読みやすい英文。もっとも、掌編の方が内容を掴みづらくはあった。

    翻訳で一回、英語のリーディングの訓練として二回ほど読んだ。ベストSFの上位にランクされるだけはあって、読みやすくなかなか面白い。

    1999年に人類が火星に降り立ち、2005年には地球では大規模な戦争が起きる。未来のことを描いたSF小説だけれども、物語世界の一部は現代に置いてはすでに過去となっている。けれども、そんなことは読んでいて特に気にならない。

    ☆x3.5

  • 叙情SFとでもいうのか、そもそもSFですらないんだろう。文章そのものが火星のDead seaの砂のように読んでいくとたんに零れ落ちて行くような、切なさを持っている。

    .....This night one of the violent Martian dust storms had come over the low Martian graveyards, blowing through ancient towns and tearing away the plastic walls of the newer, American-built city that was melting down into the sand, desolated.....

  • オムニバス形式で読みやすい。
    当時の人々の宇宙、火星にかける希望と
    同時に未来に先駆ける人間というものを憂いているように感じる。

  • 高校の時英語の授業でDandelion Wineを勉強しまして。面白いんだけれどもどこかせつない。簡単なようでいて奥が深い。面白なあ、と思い作品を何作か集めたのですがついつい読まずにおりました。この間読んだ本に火星年代記のラストシーンが描かれていて、あれ?私この本持ってるかも!と思い発掘しました。

    1940年代。まだ火星に知的生命体がいるかもしれない、と思われていた時代なんですね。今現在の火星に知的生命体はいないようですが。でもまだわかりません!が、この作品に描かれているような文明はないでしょうねえ、残念ながら。読んでいてトワイライトゾーンと言う昔のアメリカのテレビ番組を思い出しました。これも英語の授業で見させられたんだよなあ… あの学校SFとかホラーが好きな先生が多かったのかなあ…(まあタンポポのお酒はSFではありませんが)

    火星人との接触が切ない。地球人は異文化と出会う際にその文化を尊重しなかった歴史があまりに多くある。だから火星に行ってもそうではないか? 
    今なら少し地球人も賢くなったと思いたいのでもう少し平和的な異文化との交流ができるとよいなあ、と思うのです。

    お話の中では過去と未来が一瞬交差しあう、地球人と火星人のお話が好きでした。
    面白かった。けれども切ない。現実の地球人は地球を壊さないようにしないといけませんね。

  • レイ・ブラッドベリーの作品の中でも一番好きなもの。透明な文体、全体に漂う、不思議な哀しみと恐れ。「美しい」SF。

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