Waiting for Godot: A Tragicomedy in Two Acts
- Faber & Faber (1998年2月16日発売)
本棚登録 : 7人
感想 : 1件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・洋書 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9780571058082
感想・レビュー・書評
-
イギリスの演劇を変えた三大演劇のひとつ、サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』です。
あらすじは簡単、ウラジミールとエストラゴンという二人組の男がゴドーという男を待っている。
たわいもない会話をしながらひたすら待っている。どうやら待たなければいけない切迫した事情があるらしいがそれが何なのかは明かされない。
彼らはゴドーという男が本当に来るのか、彼の姿さえも知らないのだ。
日が暮れたころ使者と名乗る少年がやってきて言う。「ゴドーさんは今日は来られないそうです。しかし明日はきっとと仰っておられました」。
これを二幕繰り返すだけの劇。
ゴドーって結局何者なのよ、という話ですが、わたしはスペルGodotから考えてもGod説を取りたいな。
姿も知らない、いつ来るかもわからないのに待ち続けている人間の希望の愚かさをシニカルに描き出している、寓意に満ちた傑作。これぞ不条理演劇。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示