Never Let Me Go

著者 :
  • Faber & Faber
4.05
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本棚登録 : 109
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・洋書 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780571224135

感想・レビュー・書評

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  • YL7.0 / 96,096w

  • 一冊を通してすぅーっと流れる、寂寥感のような空気が、読後もわたしのこころの中に漂っています。生ききる、ってこんなことかしら。

  • 2011.11.28
    ゼミで扱った本。

    読みやすい。
    でも、テーマは実は重くて深い。
    「人間って?」「人間らしさって?」っと考えさせられます。
    救われたような、救われていないような。
    カズオ・イシグロの世界観。
    私は結構好きです。
    春学期に読んだ「日の名残り」と比べると、ゼミ全体ではこっちの方が好きな人が多そうな印象だけど、私個人は「日の名残り」の方が好きかな。Stevensの馬鹿マジメな性格や直向きさが皮肉なような、でも憎めないって感じで。他の作品も読んでみたいな。

  • 人に影響を与えている世界、役割、想い出、感情、愛情、キーワードしかレビューが書けないな…上手く言えない

  • 感想なんてそう簡単に書けないような小説です。一つ言えることは、これは絶対読んだ方がいいです。文学としてこれだけのものはそうそうないかと。

    洋書で読んだということもあって、真相は第三部まではっきりとわかっていなかったせいもあってか、知った時は凍りつきました。

    全てのいまいち解さない点が一気に浸透して行って、震えるような、いや実際軽く震えながら最後は一気に読み切りました。

    ストーリーとしては完璧に計算された構成美のようなものすら感じました。全てのエピソードに意味があったようでスルーしてしまった部分もあると思うので再読しなければならないと思います。フィクションの最高峰かもしれません。

    中身は、人として生きることの意味だったり、運命だったり、愛だったり、魂だったり、科学への警鐘だったり、想いの力だったりと色々あってどんな話かは描写する言葉が思いつきません。

    カズオイシグロの独特の過去を語る繊細かつ断定的でない曖昧な描写は中々珍しいと思いました。

    語りと会話なんで英語のレベルはそんなに高くはないですが、ストーリーの構成上読みつつ意味がわからない部分が英語のせいじゃなく元々あるので、それに惑わされないで第二部辺りまでいければ、あとは止まらないでしょう。

  • 一度めに読んだときも、二回目に読んだときも、
    ずいぶん穏やかに、徐々に進むなという印象は変わらない。

    微妙な感情のすれ違い、いたずらに繊細な人の心を、
    退屈にさせるくらい丹念に描いている。
    それゆえに、逆に観客を翻弄する。

    Kazuo Ishiguroさんのお手の物だ。

  • 救いのない設定だけれど、キャシー、ルース、トミーが変更の効かない未来を三人三様に受け止めていく過程に心打たれる。読み進むにつれてnever let me go の意味が、まったく予想もしなかったふうに輻輳していく。

  • 2006年の発売後、割とすぐに読みました。
    SFとしては破綻もあるんですが、私は好きです。

    結局、作者はSFとして、歴史改変ものとしての完成度を高めることには興味がなかったんだと思うんですよね。むしろ、「SF的に世界観をきっちり確立することがポイントの話じゃないから」っていう、確信犯のように思います。

    うろ覚えですが、この作品について確かイシグロは「生きる悲しみを描きたかった」というようなことを言っていたと思います。
    人生って悲しいものじゃないですか。みんな最後は死ぬんだし、一生の間にたくさんの夢をあきらめて、たくさんの人と別れていく。

    そういうメタファーとしてみるなら、彼らは私たち自身。

    お得意の「信頼できない語り手」になる語りはサスペンスを盛り上げてくれるし、切ない青春ものとしても読めます。

    個人的には「日の名残り」のほうが好きですけれど。幅広い層に愛される小説だと思います。

    主人公は若い女性ですが、(理由はネタバレになるので言えませんが)年齢より幼くピュアな一面があり、英語もそれに合わせて簡単な言葉を多用しています。そういう意味でも比較的読みやすい1冊。

  • ネタバレになるから内容は話せないけど、読後感は良くないよって、よく人に勧める。勧めにくいけど勧めちゃう本。

  • 舞台の設定はSF、パラレルワールド的だけど、面白さは設定ではなくて微妙な人間関係の描写にあると思った。男一人を挟んだ二人の女の冷戦が主人公の目から語られる。

    英文学なのに日本の女性作家の描く女のドロドロを読んでいるような気分になった。作者は男性なのに女友達の難しい関係をなぜ書けるんだろう。

    カズオ・イシグロは「信頼できない語り手」が出てくる小説の名手とされている。この作品でも、主人公が自分の正しさを何度も再確認しながら、過去の経験を語る。記憶のほころび、隠蔽、都合のいい語りなおしで主人公以外の人物の心境のみならず、主人公の心境までもあやふやでつかみがたく、もやに包まれて見えなくなってしまうようだった。

    第三部は主人公の妄想なのではないかとも思った。自分の物語を美しく幕引きするためにでっち上げた嘘なのではないかとか。最後の美しいエンディングにもそれまでの胡散臭さから素直に感動できない…。

    Ruthと主人公は本当に友達だったのかね。

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