本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- 本 ・洋書
- / ISBN・EAN: 9780571228218
感想・レビュー・書評
-
設定はSFだけど、内容としては思春期の人間関係・恋愛や、生と死、避けられない運命、といったもの。読み終わった後に色々と考えさせられました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みたいと思っていた作家。たまたまこの本がそうなのかは知らないが、SF内容だったとは驚き。
予備知識なく読み始めたので、イギリスのboarding schoolの話かな?と思いながら読み進めるも、あれ、長期休暇でも帰宅していない・・親の存在が全く出てこない・・など少しずつ違和感を感じる。全てを諦め、受け入れた上で回顧しながら淡々と語られるKathの話の中から、何の話かと分かった時になんとも切ない思いと、子供達の行く末が心配になって来る。
これは、終わりがある事が分かっている子供達の、短い人生を描いた長い物語であった。最後のシーンは、少し涙した。SFものは苦手でも、これはいかにもありそうな話として描かれており、楽しめた。 -
哀しみとか怒りよりも、やるせない感情を覚えた本だった。イギリスの情景の表現の美しさはさることながら、Kathの微細な心の変化とKathが敏感に捉える周囲のキャラクターの心の変化が素晴らしかった。
こんな世界観ありえないと思うけど、現代では考えられないことじゃないと思うと、身震いがする。
全3件中 1 - 3件を表示