The Remains of the Day

著者 : Kazuo Ishiguro
  • Faber & Faber (2010年4月1日発売)
4.27
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  • 本棚登録 :62
  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・洋書 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780571258246

作品紹介・あらすじ

This title is winner of the Booker Prize. In the summer of 1956, Stevens, the ageing butler of Darlington Hall, embarks on a leisurely holiday that will take him deep into the countryside and into his past ...A contemporary classic, "The Remains of the Day" is Kazuo Ishiguro's beautiful and haunting evocation of life between the wars in a Great English House, of lost causes and lost love.

The Remains of the Dayの感想・レビュー・書評

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  • 2011.06.09
    授業で。
    第2次世界大戦前後のイギリスのあるお屋敷に勤める執事のStevensの元主人であるダーリントン卿に対する忠誠心、女中頭であったミス・ケントンとの仕事と感情の変化、"great butler"についての自分の考察など。
    Stevensの"執事"っぷりが、驚くほど真面目で、直向きで、でも、それゆえにどこか不器用で。もどかしくもあり、でも憎めなくって愛着がわいてくるStevens。

    英語はとってーも丁寧だし、ちょっと回りくどかったりして難しい所も多いけど、翻訳版をお供に読んでいったら後半はわりとスムーズに読めた。
    この静かなんだけど、読み終わった後余韻が(しかもイーってもどかしい気持にはならない余韻が)残る感じが好き。
    なにより、翻訳版の助けも何度か借りたけど、洋書を1冊読み切ったぞーって、自信になるね。

  • Man Booker Prize受賞作品ということで、 何気なく読み始めましたが、とても読みやすい文体でした。
    主人公があまりに唐変木で、もどかしく、愚かにも感じながら読み進めていくと、 ラストで納得させられました。 あのラストにもっていくには、ああいう人物像しかなかったのでしょう。
    とても上手い作家さんなので、他の作品も少し読み進めていきたいと思います。

  • 英国のある館の執事が、過去の主人や執事の在り方に思いを馳せながら旅をする物語。1900年代前半の英国での貴族社会の様子が垣間見えて面白かった。綺麗な描写と、執事の一人称で語る独特の語り口で、カズオイシグロの作る世界に引き込まれた。

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  • 舞台は落日の大英帝国。語り手は、英国貴族ダーリントン卿の大邸宅を預かる老執事。屋敷で開かれる数々の国際会議や密談を目の当たりにしつつ、彼は屋敷と自らのサービスを高めることに人生を捧げた。

    やがて時は流れて時代は変わり、敬愛する主は失意のうちにこの世を去る。彼は休暇を赦され、ひとりデヴォンへ旅に出る。

    美しい自然と素朴な会話に憩い、打ち寄せる追憶の波。かつて屋敷を訪れ、そして去って行った人々の言葉や思いが走馬灯のように駆けてゆく。善意の没落、尊厳の在り方、人の命のかたち。彼は初めて立ち止まり、初めて振り返る。

    礼儀正しすぎてもはやコミカルな言葉遣い。メイドと執事の間で交わされる会話の見事なまでのすれ違い。見え隠れする心の機微と、秘められた想いの影。

    最後まで感情のかけらも見せなかった執事が、最後の最後に告げるこの切ないまでの愛。愛しいほどの不器用さ。

    哀愁を雨上がりの空にぱっと撒いたら虹がかかった。
    そんな読後感を味わえる作品。

  • 夏休み前からちんたらと読んでいたのでだいぶ時間がかかってしまったけれど、英語の勉強にもなったし面白かった。英国執事はこんな表現をするものなのかーと。婉曲的な言い回し、慎み深い感じが結構好きです。旅と回想とのあいだをいったりきたりしながら、主人公の人生とその記憶を私も愛しむことができました。のどかなブリティッシュ・カントリーサイドの描写もそんな温かい気持ちを引き出してくれるもの。
    夕暮れの淡い闇のなかにかすかに残る日の名残り。人生の日暮れどきにさしかかった老執事は忘れられないさまざまな出来事を大切に心に抱きながらも、自分の人生はこれでよかったものか、と最後にもらす。
    でも、港に灯る明かりを人々が楽しむように、またささやかでも新しい楽しみがこれからも待っている。ミス・ケントンが言うように、いま自分が抱いているものは、自分が手にしていたかもしれないものよりも、絶対に、素晴らしいもの。
    あとあじさわやか。

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