The New York Trilogy

著者 :
  • Faber And Faber Ltd.
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本棚登録 : 36
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780571276554

感想・レビュー・書評

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  • 前々から名前だけは知っていた本。推理小説かと思ってたんだけど、これはメタ小説(メタ推理小説?)というのかな。(推理)小説を書くということと、様々な謎を解く行為とが入り混じって、不思議な3部作だった。推理小説作家が本当に探偵業をやることになったり、探偵が見張っている作家の心理に近づいていったり、かつての親友の原稿を出版したら大反響なんだけど、同じ物書きとしての自分は…、みたいな内容。面白かった。

    3部作だからまず1巻だけ買おうかなと思っただけど、まとめて買ってまとめて読んで正解だった。3作目には1作目に出てきた人物もちらっと登場して「おおっ」と思った。オーディオブックで聞いたのだけれど、最後にオースターへのインタビューがあって、これも良かった。

  • 3部作の最初のガラスの街だけ読んだ。あんまりワクワクしないんだよね。日本から本が取り寄せられない、危機的状況で、英語の本に手を出したんだけど、アメリカ文学って何を読めばいいんだろう? マッカラーズ再読かな。

  • ガラスの街だけ。

    初めて洋書を読み通した。訳とは違い、歪曲なくストレートに入ってくるので、原文ではこういう表現だったんだと初めて分かるところが多い。また、英語圏特有の概念は和訳した時点で抜け落ちるので、そういうところも感じ取れる。

    話自体は和訳で2回読んだもの。洋書入門としては文章も優しそうだし、原文で読めば面白いかと思ったが、やはりオースターは合わないことを再認識。

    彼は良いシナリオライターではある(事実smokeとかの映画は面白い)けれど、個々の断片は面白くない。恣意的な細かいシーンや世間に到底同意を求められないことをあたかも万人に理解できるかのような姿勢(例えばドン・キホーテとかってほとんどの現代人は読んだことないと思うけど、いかにも誰もが読んでるかのように登場人物がそれについて語り合ってるし、世間一般からしたらただのインドア人の個人的などうでもよい思索が多い)みたいなものは相変わらずつまらない。

    シナリオとしてはミステリーだが何も解決されないし、当時としてはオシャレで新しいミステリーと言えたと思う。あと、ニューヨーカーだけどヤンキースじゃなくてメッツを応援しているのが良い味をつけていると思う。

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