- Amazon.co.jp ・洋書 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9780571315062
感想・レビュー・書評
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作品としての感想ではないけど、今試験勉強中なので忘却のミスト放たれたら死ぬって思いました(笑)
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総語数:101130
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Sir Gawain's Reverieあたりから睡魔に襲われて意味が取れなくなった。
英文法を無視した文が続出。辞書を引く気も起きないひと時。まさに五里霧中。
ときどき、水面から跳ねた淡水魚みたく、意味がきらめく瞬間がある。
なまじ日本語を理解しているから思い上がっているのかもしれないけれど、外国語で小説を読もうと挑戦するたびに、
どの言語で書かれているにかかわらず、小説を「体験」することの意味を実感する。 -
Kazuo Ishiguro は二冊目で、一冊目はSFっぽいNever Let Me Goだったが、こちらはファンタジーっぽいやつ。この「っぽい」ってのがある意味曲者で、SFやファンタジー好きな人(私のような)にはそちらの要素が緩すぎてイマイチ乗れない。この分野が苦手な人には却っていいのかも。英語は読みやすかったが、内容は読みやすいとは言い難い。記憶が薄れていくと過去の醜いものも美しいものも失われてしまう。美しいものを取り戻そうとすると醜いものまで呼び起こしてしまう、みたいなのがテーマかな。老夫婦の旅は、いずれそうなるであろう(って長生きするつもりでいるが)我々にも繋がる部分で、最後の最後はちょっとぐっと来たかも。
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記憶の曖昧さ。人は、社会は、記憶を都合よく塗り替えるのか