Beautiful World, Where Are You
- Faber And Faber Ltd. (2021年9月7日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・洋書 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9780571365432
感想・レビュー・書評
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以前に読んだ"Conversations with Friends"や"Normal People"を書いた著者の最新作。前作2作は結構好きだなぁと思っていて、それらと同じように、今回もストーリー進行は特に大きなドラマがある訳でもなく、ゆっくりしっとり進んでいくのは変わりないんだけど、今作はそのゆったりとした、この作者特有のストーリーの描写が特に面白いと感じられなかった…。この人の作品は比較的若い男女が登場人物として描かれていて、特にメインの女性キャラクター達が手紙やメールなんかで理屈っぽく政治や宗教や哲学について自分の考えを相手に述べるシーンが多いイメージがあるんだけど、今回もそんな感じだった上に(作者のこういうスタイルが好きな読者はたくさんいるんだろうけど)、キャラクターのほとんどが皮肉っぽくって、素直に楽しめなかったのが残念。でも、問題の大きさの違いはあれど、やっぱり登場人物一人一人がそれぞれ内面に色々抱えていて、そういった個人の悩みは外部者からは見えないということや、人は自分の周りの人達との繋がりによって生かされているんだなぁ、というのは読み取れたかな。
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